クロダイ(チヌ)
堤防・漁港
クロダイは、足音や影に敏感なので静かに攻めないと食わない
見分け方
銀色を帯びた黒に、体側に細い縦じま。口の中の臼歯でカニや貝を噛み砕きます。近縁のキビレは尻びれと尾びれの下側が黄色で見分けます。台湾の大学のチームによる総説(Lee ほか, 2001)では雄性先熟で、生まれてから2年ほどは機能的なオス、3年目以降にメスへの性転換が始まる個体が多く、小〜中型はオスが多く、大型ほどメスが増えるとされます。
釣れる時期・場所
通年。春の乗っ込み(産卵期)に浅場へ寄る時期が最大のチャンスで、真冬でも落とし込みで狙えます。
釣り方
フカセ釣り、堤防際を探る落とし込み、団子を使う紀州釣りなど流派の多い魚です。エサもオキアミ、カニ、貝、スイカ、コーンまで通用します。警戒心が非常に強いので、足音・影・派手な動きは致命的です。
食べ方
刺身、塩焼き、アクアパッツァ。磯臭さが気になるときは皮を引いて、血合いを丁寧に落とすと印象が変わります。
出典
- 論文・英語 Lee YH, Chang CF ほか(国立台湾海洋大学)(2001) Sex change in the protandrous black porgy, Acanthopagrus schlegeli: a review in gonadal development, estradiol, estrogen receptor, aromatase activity and gonadotropin
解説動画: 初心者の為の堤防チヌふかせ釣り、釣り方講座/高知県の釣り師まっつん
まず「いる場所」で釣る: チヌのフカセ釣りで最も大事なのは、チヌがいるポイントで釣ることだとして、堤防の読み方から解説している。魚はちょっとした変化に着くという原則がすべての判断の軸になっている。
堤防の読み方: 一般的な岸壁では、堤防の下3〜5mほどに敷石が入っていて、その向こうは砂地になっている。この敷石と砂地の境目が一級ポイント。ほかに船が通る「船道」—— 船の波で地形が掘れているため魚が着く。石積みの堤防なら岩に付いた生物が豊富なので、5mでは近すぎ、10mほど離して狙う。
駆け上がりの見つけ方: 水深が変わる場所(駆け上がり)を狙うのがポイント。まっすぐ見ても分かりにくいので、海面の色の変化を見る。少し高いところから見下ろすと色の違いで判別しやすい。一度測ってしまえば、通う釣り場ならその情報が使い続けられる。
先端より、あえて横: 堤防の先端は落とし穴だと強調している。チヌは落ちてくるエサを底の方で食べる性質なので、潮が効きすぎる先端で撒き餌をすると、餌がどんどん流れてしまって魚の習性に逆らうことになる。先端より横のほうが釣果を出しやすい—— ただしまったく流れがない場所は避ける。