無いと淹れられない道具と、あとで足す道具。
最初の1杯を淹れるために欠かせない道具は、コーヒーとお茶で変わります。コーヒーは、粉に湯を通す器具と、それに合うフィルター、湯を沸かす道具、豆のまま買うなら挽く道具の4つで足ります。お茶は、茶葉と湯を分ける急須か茶こしと、湯を沸かす道具の2つで十分です。量る道具や保存の容器は、淹れ方が決まったあとで足していけます。
器具の形は、底の穴で性格が分かれます。円錐ドリッパーは円すいの角度60°から名がつき、底の大きな一つ穴と、上まで高く伸びたリブで紙との間に空間を作り、蒸らしで粉が膨らむのを妨げず空気を抜く構造です。湯を速く注ぐとすっきりした味に、ゆっくり注ぐとコク深い味になるとされます(ハリオ)。注ぎ方の差がそのまま味に出るため、最初の1杯で安定を求めるなら、底が平らで穴が1つの台形ドリッパーのほうが扱いやすい選択です。メリタのアロマフィルターは、穴の位置を工夫して蒸らし効果を高める構造です。湯を一度に注ぐだけで淹れられるとされます(メリタジャパン)。どちらを選んでも、形に合う専用のペーパーフィルターが別に要ります。
豆を挽きたてで淹れるなら、ミルも欠かせません。最初は手挽きミルで十分で、毎日2人分以上を挽くなら電動ミル(臼式)に進むと手間が減ります。電動ミルの通常の手入れは4〜6週間ごとが目安で、ホッパーと上の刃を外して粉を払い、ホッパーと粉受けはぬるま湯と洗剤で洗って乾かす手順が案内されています(バラッツァ)。粉受けに入れすぎる・細かすぎる挽き目・挽いた粉の再挽き・豆の冷凍冷蔵は、詰まりの原因になるとされます。刷毛や専用タブレットなどのミルの掃除道具を使うと、この手入れがしやすくなります。
湯を沸かす道具は、コーヒー用の注ぎ口が細い細口ケトルか、お茶用の普通のやかんのどちらかで構いません。電気ケトルを選ぶなら、転倒時に湯が漏れにくい構造を選び、電源コードごと子どもの手の届かない場所に置き、ロックなど安全機能を使うよう呼びかけられています(消費者庁)。水あかは水のミネラルが固まったもので害はないものの、クエン酸30gを満水線までの水に溶かして沸かし、2時間ほど置いてすすぐ手入れが案内されています(象印)。
お茶を淹れるなら、急須が1つあれば足ります。常滑焼のように鉄分の多い土の急須は、茶のタンニンと反応して苦みがやわらぎまろやかになるとされ、本体に直接穴をあけた「胴あけ」の茶こしは湯の対流を妨げにくいといいます(常滑焼ポータルサイト)。急須を持たないなら、茶こしでも茶葉と湯を分けられます。
量る道具と保存の容器は、最初の1杯を淹れたあとで足せば十分です。0.1g単位のスケールは毎回の量をそろえる役に立ち、保存容器(キャニスター)は買った豆や茶葉を次に飲む分まで保つ役に立ちます。
出典
- 資料 ハリオ(ドリッパーのメーカー) V60の世界
- 資料 メリタジャパン(メーカー) アロマフィルター
- 資料・英語 Baratza(ミルのメーカー) Grinder Cleaning Essentials: Routine Care & How to Prevent Clogs
- 公的機関 消費者庁 コラムVol.11 転倒時に湯漏れしにくい電気ケトルの使用を!
- 資料 象印マホービン(メーカー) 電気ケトルの掃除は必要?お掃除の頻度とピカピカにする簡単な方法をご紹介!
- 資料 とこなめ観光協会 急須の魅力|常滑焼ポータルサイト











