攻略 | オトモドリンク&イーツ

粉・湯・時間の3つだけを決めて淹れる手順。

最初の1杯は、迷う前に決めることを3つだけに絞ると作業が進みます。粉の量・湯の温度・淹れ終わりまでの時間を淹れ始める前に決めておけば、器具は円錐ドリッパーかウェーブドリッパーのどちらか1つにペーパーフィルターを合わせるだけで、ハンドドリップの基本の形になります。

円錐ドリッパー写真: Olgierd Rudak from Wrocław, Poland / Polska / CC BY 2.0
ウェーブドリッパー写真: Olgierd Rudak from Wrocław, Poland / Polska / CC BY 2.0
ペーパーフィルター写真: —Estormiz 06:57, 10 September 2006 (UTC) / Public domain
ハンドドリップ
ハンドドリップ写真: User:GorillaWarfare / CC BY-SA 1.0

円錐形の円錐ドリッパーと、底が平らなウェーブドリッパーは、湯の通り方が形によって変わる(European Coffee Trip)。最初の1杯では、味の違いを比べる前に、手に入れやすいほうを選んで構いません。

粉の量は、湯100gに対して粉6〜8gが目安で、好みに応じてこの範囲で量を調整します(ワールド・バリスタ・チャンピオンの井崎英典)。目分量ではなく、はかりでこの粉量と湯量の比率を毎回量ることが、同じ味を繰り返す近道になります。豆は挽いてから時間を置くほど風味の可能性を失うので、飲む直前に挽くとよいとされます(European Coffee Trip)。

粉量と湯量の比率
粉量と湯量の比率写真: Matthew Bellemare / CC BY-SA 3.0

湯の温度は、沸騰した湯を少し置いて90℃前後まで下げるのが目安です(ジャパンカフェスクール)。カリフォルニア大学デイビス校のチームは、濃さと抽出率をそろえたドリップでは87〜93℃の差が官能評価にほとんど出なかったと報告しており、湯温の決め方で温度計の数値にこだわるより、粉の量と時間を先に固定するほうが効きます。ドリッパーと受け皿は、粉を入れる前に一度湯を注いで温めておくと、湯温の下がり方が緩やかになります(井崎英典)。

湯温の決め方
湯温の決め方写真: markolaz / CC BY 2.0

粉を入れたら表面を軽く揺すって平らにならします(井崎英典)。湯を注ぐ最初の30秒は、粉と同じくらいの量の湯を使う蒸らしにあて、粉が膨らんでガスが抜けると、そのあとの抽出で味が出やすくなります(ジャパンカフェスクール)。蒸らしのあとは中心から円を描くように注ぎ、ペーパーフィルターの壁には直接かけないようにして、注ぎ方と湯の落とし方を毎回同じにすると、淹れ直したときに原因を探しやすくなります。抽出の終わりにドリッパーを軽く3回ほど揺すると、壁に張り付いた粉にも湯が触れて、抽出し残しが減ります(井崎英典)。

蒸らし
蒸らし写真: markolaz / CC BY 2.0
注ぎ方と湯の落とし方
注ぎ方と湯の落とし方写真: Kim Sanso / CC0 1.0 1.0

全体の抽出は3〜4分ほどで終わり、湯が落ちきったら完成です。初めてで味が薄い・濃いと感じたときも、まずは粉の量を変えず、挽き目や注ぎ方だけを1つずつ直すと、どこが効いたかが分かりやすくなります。

出典

  1. 論文・英語 Batali ME, Ristenpart WD, Guinard JX(2020) Brew temperature, at fixed brew strength and extraction, has little impact on the sensory profile of drip brew coffee
  2. 動画・英語 European Coffee Trip Coffee Brewing Methods: French Press vs Pour Over vs AeroPress and more!
  3. 動画 ダイヤモンド公式チャンネル 世界一美味しいコーヒーの淹れ方〜ワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典が教える6つのポイント〜
  4. 動画 ジャパンバーテンダースクール・ジャパンカフェスクール プロが教える!誰でも簡単にできる美味しいコーヒードリップの入れ方