ウバメガシ

生垣と刈り込み

触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 一年中

カシの仲間なのに、葉が小さくて丸い木です。厚い葉が枝に隙間なく詰まって付き、刈り込みにも耐えるため、道路沿いの生垣と公園の単木の両方で見かけます。

ひと目の手がかり

小さく厚い葉が枝に詰まって付くことが手がかりです。葉は長さ2〜4センチと、ほかのカシ類の半分ほどしかなく、先の丸い倒卵形で細長くありません。全体は濃い緑の塊に見え、刈るほど密になります。国総研「わが国の街路樹Ⅸ」では中低木13位130万本、高木でも39位2万7944本を数え、刈り込みの列と一本立ちの木の両方で出てきます。

葉と樹皮

葉は互生し、長さ2〜4センチ、幅1〜2センチの倒卵形です。厚い革質で表は光り、上半分にだけ鈍い鋸歯が出ます。鋸歯の先は尖らず、握っても切れる形ではありません。新芽は褐色を帯びた毛をかぶり、春先に株全体が茶色く見えることがあります。樹皮は灰黒色で、老木では樹皮の裂け方が細かい網目状になります。備長炭の材に使われるのも、この硬い材です。

季節の見どころ(花・実・紅葉・冬芽)

花は4月から5月、新芽と同時に垂れ下がる雄花の穂が付き、木全体が黄色っぽくかすみます。実は二年かけて熟すどんぐりで、受粉した年は小さいまま越冬し、翌年の秋に急に太ります。殻斗は瓦を重ねたような鱗片に覆われ、輪の模様が横に並ぶシラカシやアラカシの殻斗とは作りが違います。常緑のため紅葉はなく、冬も葉の色が変わりません。

触れたらどうなるか

葉とどんぐり、樹皮のどれにも、肌を刺激するという記録は知られていません。葉は硬いものの縁の鋸歯が鈍く、なでても切れません。気を付けるのは刈り込みの直後で、切られた枝先が硬く尖り、生垣に手を突くと刺さります。落ちたどんぐりを子どもが口に入れたときの扱いは子どもが実を口に入れたときにまとめました。

まちがえやすい木

シラカシとアラカシが同じカシ類として並びますが、葉の長さと先の形で決まります。シラカシは長さ7〜14センチの細長い葉で先が長く尖り、アラカシは上半分に粗い鋸歯を持つ長さ7〜13センチの葉です。どちらもウバメガシの倍以上あり、先の丸い小さな葉はウバメガシだけです。刈り込まれたイヌツゲも葉は小さいものの、薄く柔らかく、どんぐりは付けません。