ドウダンツツジ

生垣と刈り込み

触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 秋(9〜11月)

冬に葉を落として枝だけになる、めずらしい生垣です。街の刈り込みはほとんどが常緑なので、12月から3月にここだけ裸になっている株は、この木とみて外れません。

ひと目の手がかり

冬に葉があるかどうかが最短の道です。12月から3月に枝だけになっている刈り込みは、常緑ばかりの街ではまずこの木です。葉が無い時期は枝の分かれ方も効き、節ごとに細い枝が3本前後に開きます。葉のある季節は長さ2〜4cmの小さな葉が枝先に集まります。国総研の中低木ではドウダンツツジ類446万本のうち438万本を占めます。

葉と樹皮

葉は長さ2〜4cmの倒卵形で先がとがり、枝先に車座に集まって付くため、上から見ると小さな輪に見えます。縁には細かい鋸歯があり、ふちと葉柄に白い毛が並びます。樹皮は灰褐色で縦に浅く裂け、枝は細くて硬く、刈り込んだ面が細かくそろいます。長さ5mmほどの紡錘形の冬芽は赤みのある芽鱗に包まれ、葉の無い季節の手がかりになります(冬芽)。

季節の見どころ(花・実・紅葉・冬芽)

季節ごとに姿の変わる木です。4月、葉が開くのと前後して長さ8mm前後の白い壺形の花が下向きに垂れ、株が小さな鈴で埋まります。10月下旬から11月には葉が真っ赤に染まり、刈り込まれた面のまま紅葉が見られます。実は上を向く小さな蒴果で目立ちません。12月から3月は三又に分かれた細枝と赤い冬芽だけが残ります。

触れたらどうなるか

落葉した細い枝も葉も、触れたときの刺激は報告されていません。ツツジ科ですが、ドウダンツツジ属について蜜や葉の毒の報告は乏しく、それでも花や葉を口に入れないことは同じ科として守ります。実際に困るのは刈り込みのあとで、切りそろえた枝先が硬くとがり、目の高さに並びます。低く顔を寄せて花をのぞくときは、片手で枝を押さえるか、保護メガネを掛けます(保護メガネ)。

まちがえやすい木

冬に裸になる点で迷う相手はほとんどいませんが、葉のある季節はサツキのような小さな葉の低木と紛れます。葉の付き方で分かれ、こちらは枝先に車座、サツキは枝に沿って互い違いです。同属のサラサドウダンやベニドウダンは、花に紅の筋が入るか、花全体が紅い点で離せます。紅葉の色だけで決めず、壺形の花か三又の枝で確かめます。