キョウチクトウ
生垣と刈り込み
触れたときの扱い: 自分で処理しない / 見ごろ: 夏(7〜8月)
見て楽しみ、手は出さない木です。細長い葉が三枚ずつ輪生し、真夏の炎天下でも花が続きます。株のどこにも強心配糖体があり、剪定枝と煙まで注意の対象になります。
ひと目の手がかり
細長い葉が一か所から三枚ずつ出ることで決まります。葉は長さ8〜15センチ、幅1〜2センチで厚く、白い主脈が目立ちます。花は6月から9月と長く続き、径4〜5センチの紅・白・淡紅が炎天下でも咲き続けます。国総研「わが国の街路樹Ⅸ」では高木58位1万5140本で、乾燥と排気によく耐えるため中央分離帯と道路沿いの目隠しに使われてきました。
葉と樹皮
葉は三枚ずつの輪生が基本で、枝によっては対生になります。長さ8〜15センチの細長い披針形、厚い革質で表は濃緑に光ります。中央の主脈が白く太く、そこから細い側脈がびっしり平行に走るのが、この木の葉脈です。枝は緑色でまっすぐ伸び、傷つけると白っぽい汁がにじみます。樹皮は灰褐色でなめらか、若い株では縦の筋が薄く入る程度です。
季節の見どころ(花・実・紅葉・冬芽)
7月から9月の盛りが見ごろで、ほかの木の花が絶えたころに咲き続けます。花は径4〜5センチ、一重と八重があり、芳香を持つ品種もあります。実が付くことは少なく、まれに長さ10〜20センチの細長い袋状の実が裂け、白い毛の付いた種子が風で飛びます。常緑のため紅葉はなく、冬は葉が垂れて寒さをやり過ごします。広島市は市の花にこの木を選んでいます。
触れたらどうなるか
この木は葉・枝・花・種子・樹液のすべてに強心配糖体を含みます。折った枝から出る白っぽい汁は皮膚や目を刺激し、汁の扱いは白い乳液にまとめました。燃やした煙にも成分が移るため、剪定枝を焚き火に入れないよう自治体が注意喚起しています。家畜が葉を口にして中毒した事例も国内で報告されています。落ちた枝は拾わず、刈った草と剪定枝の始末に従います。
まちがえやすい木
花のない季節は葉だけで見ることになり、細長い葉の木と紛れます。シダレヤナギは葉が互生で薄く、枝が垂れます。シマトネリコは小葉が細長く似ますが、一本の軸に小葉が並ぶ複葉なので単葉と複葉で分かれます。同じ夏に咲くサルスベリは花弁が縮れ、幹がなめらかにはがれます。一か所から三枚を確かめれば、輪生する木は街に少ないので決まります。