サツキ
生垣と刈り込み
触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 初夏(6〜7月)
ヒラドツツジが散ってから咲き始めるツツジです。国総研の同じ調査ではツツジ類の内訳で2番目に多い1601万本を占め、旧暦の皐月に咲くことが名の由来になっています。
ひと目の手がかり
咲く時期が、いちばん確かな決め手です。同じ植え込みに並ぶヒラドツツジが5月上旬に散ったあと、5月下旬から6月にかけて開き始めます。花は直径3〜5cmと小ぶりで、朱赤や紅紫のものが多く、枝先の葉のあいだに埋もれるように咲きます。葉も長さ2〜3cmと小さく硬く、光を返してつやが出るので、花の無い時期でも近づけば見当が付きます。
葉と樹皮
花の付かない株は葉から引きます。葉は長さ2〜3cmの細長い倒披針形で、革のように硬く、表面につやがあることがヒラドツツジとの差です。枝先に数枚ずつ集まって付き、両面の寝た毛は褐色で短く、なでると細かくざらつきます。樹皮は灰褐色で、古い株は薄くはがれて赤みのある内側が見えます。枝が細かく分かれて刈り込み面が密になることが、生垣に選ばれる理由です。
季節の見どころ(花・実・紅葉・冬芽)
花は5月下旬から6月で、株全体が一度に染まります。雄しべは5本が基本で、10本前後のヒラドツツジとは数で分かれます。花のあとの実は目立たず、秋から冬は葉が赤褐色を帯びる程度の変化にとどまります。常緑なので冬も葉が残り、寒さに当たった葉が紫がかる株もあります。刈り込みは花の直後に入るため、夏を過ぎた株の枝先には翌春の花芽が付いています。
触れたらどうなるか
手に残るのは硬い葉のふちの感触だけで、かぶれの報告は知られていません。ただしツツジ属の一員であることは変わらず、葉や花、花の蜜にグラヤノトキシンを含む種があるため、厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルは同属のレンゲツツジを有毒植物として挙げています。花や葉を口に入れない一点さえ守れば、見て確かめるだけで手当ての要る場面は報告されていません。
まちがえやすい木
ヒラドツツジと並べて植えられることが多く、5月下旬という花期のずれが境になります。花の直径は3〜5cm対6cm超、葉の長さは2〜3cm対5〜10cmで、どちらも一回り小さいほうがサツキです。小輪のクルメツツジも似ますが、4月に咲き、葉がより薄くて毛が目立つ点で離せます。刈り込み跡の細かさも手がかりになります。