ウイスキー

味わう

一本が半年もつ。少しずつ味が変わっていく

どんな趣味?

グラスに少し注ぎ、香りをかぎ、水を数滴落としてもう一度かぐ。それだけで開く香りが変わります。同じ蒸留所のものでも樽と年数で別物になり、煙のような香りのものから蜂蜜のように甘いものまであります。一杯30mlを30分かけて飲むような、量ではなく時間で付き合う酒です。

始めるのに要るもの

必要なのは瓶一本とグラス、それに常温の水だけです。入門向けの銘柄は700mlで3000円前後、これで30mlずつなら20杯以上取れるので、一杯あたりでは高くありません。専用のグラスは1000円台からあります。氷は家の製氷皿のもので足り、道具を買い足す必要はほとんどありません。

最初の一歩

今週末、酒販店の棚で3000円前後の入門向けを一本選んでください。煙のような香りが苦手かもしれないと伝えると、穏やかなものを出してくれます。家ではまず何も加えずにひと口、次に水を数滴、最後に同量の水で割ります。同じ一杯で三回味が変わるので、それだけで一晩ぶんの楽しみになります。

続けるとどうなるか

産地や樽の違いが分かってくると、蒸留所ごとの性格が見えてきます。一本を数か月かけて飲むため、1回あたりの単価で考えると実は安く付く趣味です。店で新しい銘柄を試し、気に入ったものを家に置くという回り方になり、やがて同じ銘柄の古い瓶を探し始める人も出てきます。カクテル・家飲みへ広がるのも自然な流れです。

向き不向き・注意

度数は40度から43度が主流で、樽出しに近いものは50度を超えます。水や氷なしで重ねると体への負担が大きく、悪酔いもします。限定品や年数表記のあるものに踏み込むと一本2万円からの世界があり、近年は値上がりと品薄が続いています。開栓後は少しずつ酸化するので、一年以上放置した瓶は香りが落ちます。飲めない体質の方、妊娠中の方、車を運転する日には向きません。

解説動画: 味の違いが分かる4ジャンルのウイスキー飲み比べ/CROSSROAD LAB

概要: 「おすすめのウイスキーは何か」という質問に対して、特定の1本は挙げないという立場から話している。まずは名前を知っている銘柄やコンビニ・スーパーで見かけるものを片っ端から飲み、次の段階として味の違いを感じやすい4ジャンルを飲み比べるという順路を示す内容。ジャンルごとの造りの違い、入手のしやすさ、飲み比べ方まで扱っている。

4つのジャンル: バーボン樽系は、バーボンを熟成した空き樽で寝かせたもので、爽やかなフルーティーさとバニラの風味があり癖が少ない。シェリー樽系は、度数を高めた白ワインの一種を熟成した樽を使い、濃厚な甘さや渋み、スパイシーさが出て複雑になる。ピーテッド系は麦芽を乾かす際に泥炭を焚くことでスモーキーな香りが残るもので、樽の種類とは関係なく付く個性。バーボンはアメリカでのみ造られ、トウモロコシ主体で内側を焦がした新しい樽しか使えないという決まりがある。

選び方と入手: スコッチのシングルモルトは定番品に10年・12年といった年数表記が付いているものが多く、そこを目印にするとよいとしている。スーパーで買えるものもあるが、酒屋やネットでないと手に入らない銘柄も多い。有名なテネシーのウイスキーが4本に入っていないのは、バーボンではなくその近縁の別カテゴリだからだと補足している。一歩踏み込むとどれも値段は高くなるとも断っている。

飲み比べのコツ: ストレートでも加水でも、ロックやハイボールしか飲めない人でも問題ないとしている。ただしハイボールにするなら最低でも1対3程度にしないと違いが分かりにくい。氷を使う飲み方は一度に全部作ると氷が溶けてしまうので、1杯飲んだら次を作る。ストレートなら先に並べて注いでおき、香りの違いを比べながら飲むほうが分かりやすいとしている。

続けるには: 癖が強いとされるスモーキーなタイプを最初に試してもよく、むしろ違いがはっきり分かるので一気に好きになる人が多いという経験を語っている。大事なのは罰ゲームではなくポジティブな気持ちで試すことで、その場で美味しく感じなくても後から好きになることがあるとしている。造り手や蒸留所を調べたり見学したりして背景ごと楽しむと、1杯が特別に感じられるとも話している。