クラフトビール
味わう
ビールという名前で括れないほど、味が違う
どんな趣味?
缶を開けて、グラスに注いで、香りをかいでから飲む。同じビールという名前でも、柑橘のように香るものから、焦げた麦の苦みが長く残るものまであります。一本ずつ違う種類を買うのが基本の飲み方で、スタイルという分類を一つ覚えるごとに選べる棚が広がります。一本20分の時間が、味を確かめる時間に変わります。
始めるのに要るもの
缶とグラスがあれば成立します。クラフトビールは一本500円から900円ほどで、違うスタイルを三本買っても2000円台に収まります。専用グラスは後回しでよく、家にある口の広いグラスで香りは十分に立ちます。冷蔵庫から出して数分置いてから注ぐと、それだけで印象が変わります。
最初の一歩
今週末、一本ずつ量り売りのように選べる酒販店か、輸入食品店の冷蔵ケースへ行ってください。ラベルに書かれたスタイル名が違うものを三本選びます。分からなければ、苦いのが苦手かどうかだけ伝えれば選んでもらえます。飲むときは一本ごとに香りをかいでから口を付けると、違いが記憶に残ります。
続けるとどうなるか
スタイルの名前が十ほど頭に入ると、ラベルを見て味の見当が付くようになります。そうなると旅先で地元の醸造所を探すようになり、旅の目的が一つ増えます。同じ銘柄でも造られた時期で味が動くことに気づくのもこの頃です。自分で仕込む方へ関心が向く人もいますが、酒類の製造には法律上の制限がありますので、所管の最新情報を必ず確認してください。
向き不向き・注意
一本あたりの単価が普通のビールの二倍から三倍で、毎晩飲むと月に1万円以上になります。香りの立つものほど鮮度が落ちるのが早く、買いだめには向きません。缶や瓶の空き容器がすぐたまるので、集合住宅では捨て方も考えておいてください。飲めない体質の方、妊娠中の方には向きません。1回あたりの単価で考えるの見方が効く趣味です。
解説動画: エールとラガーの違いと基本のビアスタイル4種/クラフトビール研究所
概要: ビールのスタイルは100種類以上あるとされるが、日本でよく飲まれているのはそのうちの1種類だという前提から話を始めている。造りによる大きな2区分(エールとラガー)の違いを説明したうえで、クラフトビールの基本になる4スタイルの特徴と代表銘柄を紹介する構成になっている。
エールとラガーの違い: 麦汁に酵母を入れると糖を食べて二酸化炭素とアルコールを出し、炭酸と度数になる。このとき酵母がタンクの上に浮くのが上面発酵=エール、沈むのが下面発酵=ラガーという違いだと説明している。エールは熟成期間が短めで香り豊かで複雑な味わい、ラガーは熟成に時間がかかり、のどごしが良くすっきりしたものが多い。歴史が古いのはエールで、ラガーやピルスナーは後から生まれたとしている。
基本の4スタイル: ペールエールはイギリス生まれで、飲み口がすっきりしていてフルーティー、紅茶っぽいとも例えられる。インディア・ペールエールは輸送中に傷まないようホップを大量に入れたのが由来とされ、ホップ由来の強い香りと苦味が持ち味。ホワイトエールは原料に小麦を使うためたんぱく質が反応して白く濁り、クリーミーでまろやか、スパイスやオレンジピールが加わるものもある。スタウトやポーターは麦を焙煎して黒くしたもので、チョコやコーヒーに例えられる香ばしさがある。
日本でよく飲まれるビールとの関係: 日本の主流はピルスナーで、のどごしの良さとキレの強さが特徴。世界で最も飲まれているのもこのスタイルだとしている。一方で日本でクラフトビールと呼ばれているものはエール系が多く、上で挙げた4つがその基本にあたる。紹介しきれないスタイルも多く由来には諸説あるので、気になったら自分で調べて実際に飲んでみてほしいと締めている。