カクテル・家飲み

味わう

氷と割合を覚えるだけで、家の一杯が変わる

どんな趣味?

計って、冷やして、混ぜる。カクテルは料理と違って、材料の割合と温度がそのまま味になります。同じ一杯でも、氷の大きさと注ぐ順番で薄まり方が変わり、結果が別物になります。作るのは3分、飲むのは20分です。仕事終わりに手を動かして切り替える時間として、ちょうどよい長さです。

始めるのに要るもの

メジャーカップと氷、ベースの酒が一本あれば始められます。ジンやウォッカは700mlで1500円から2500円、メジャーカップは500円前後です。混ぜるだけの種類ならシェイカーは要らず、スプーンで代用できます。振る種類に進みたくなったら、シェイカーは2000円台から手に入ります。

最初の一歩

今週末、量販店でジンを一本と、トニックウォーターを数本買ってきてください。作るのは一種類だけで構いません。氷を先にグラスいっぱいまで入れ、酒を量り、トニックを注いで一回だけ混ぜます。同じ材料で二杯作り、二杯目は氷を減らしてみると、薄まり方の違いがそのまま味の違いになると分かります。

続けるとどうなるか

定番を五つほど作れるようになると、家に人を呼ぶのが楽しくなります。材料が共通しているので、酒を一本増やすたびに作れる種類が跳ね上がるのもこの趣味の特徴です。柑橘やハーブを自分で足すようになると、レシピを外れて自分の割合を作る段階に入ります。ウイスキーやクラフトビールと行き来する人も多い分野です。

向き不向き・注意

家に酒瓶が並ぶと、飲む量は確実に増えます。度数の高い酒を甘い材料で割ると飲み口が軽くなるため、自覚のないまま量が進むのが一番の危険です。種類を増やすほど使い切れない瓶がたまり、置き場所に困りますし、一本2000円前後の出費も重なります。氷や割り材は毎回消える消耗品です。飲めない体質の方、妊娠中の方には向きません。

解説動画: 予算1万円で家飲み用の酒を8本そろえる買い物/プロのお酒塾 マスターイエツネ

概要: 本格的に家飲みを始めたいという相談を受けて、バーテンダーが量販店の酒売り場で予算1万円ぶんの酒を選んでいく内容。高ければおいしいわけでも、安すぎればいいわけでもないという基準で、男女問わず飲めることを条件に8本を選び、それぞれを選んだ理由と割り方を実演している。

選んだ8本: 乾杯用の薬草系リキュールのミニボトル、ハイボール用の国産ウイスキー、割り物に幅広く使えるウォッカ、夏向きのホワイトラム、カシスとピーチのリキュール2本、クリーム系のリキュール、度数低めの柚子のリキュールという構成。ミニボトルは798円、一番高いクリーム系リキュールで1680円、合計は1万円をわずかに超えた額に収まっている。

作り方: ハイボールはグラスも酒もキンキンに冷やしてからウイスキー75mlを注ぎ、一気に混ぜてレモンの皮で香りを付ける。ウォッカトニックはウォッカ45mlにトニックを注ぎ、下から軽く持ち上げるだけで混ぜすぎない。モヒートはミントと砂糖大さじ2を潰し、ライムがなければレモンで代用してラムとソーダを合わせる。クリーム系リキュールはロックのほか、ホットミルクに落とす飲み方も勧めている。

選び方の考え方: ウイスキーは有名な海外銘柄と迷ったが、差額でミニボトルがもう1本買えるとして国産のものを選んでいる。ウォッカも高級銘柄と1本にするか迷ったすえ、カクテルにして割ってしまえば差は分かりにくいと判断して安いほうにした。ジンとも比べているが、香りが強くて初心者が苦手に感じることがあり、値段も少し高いので、何にでも使えるウォッカを優先している。締めにはアルコール7%の柚子リキュールのような軽いものがよいとしている。

そのほかの選択肢: 予算の枠に入れなかったが、最後まで迷った候補も挙げている。量を飲む家庭なら1.8リットルで1190円ほどの焼酎を1本置けば、ロックで数十杯取れて1杯あたり100円ほどになり、食事にも合わせやすいとしている。もう1つ挙げているのは薬草系の苦味があるリキュールで、苦手な人もいるが夏以外なら割って飲む使い方もあるとしている。