日本茶・紅茶
味わう
湯の温度を10度下げるだけで、味が変わる
どんな趣味?
茶葉を量り、湯を冷まし、時間を計って注ぐ。動作はそれだけですが、緑茶は湯温を下げると甘みが立ち、上げると渋みが前に出ます。同じ茶葉で二煎目、三煎目と味が移っていくのも面白いところで、一煎あたり1分ほどの待ち時間が、そのまま何もしない時間になります。気が急いている日ほど効きます。
始めるのに要るもの
急須と湯のみがあれば始められ、茶器は3千円前後から手に入ります。茶葉は100gで800円から2000円ほど、これで30杯以上は飲めるので一杯あたりでは安いものです。紅茶ならポットと茶こしで同じことができ、ティーバッグでも湯温と蒸らし時間を守れば味は変わります。
最初の一歩
今週末、日本茶の専門店か、百貨店の茶葉売り場で煎茶を100gだけ買ってみてください。産地と品種を伝えれば、好みに合わせて選んでくれます。家では湯を一度湯のみに移して冷まし、70度くらいで1分置いてから注ぎます。同じ茶葉を熱湯でも淹れて飲み比べると、温度の効き方が体で分かります。
続けるとどうなるか
産地や品種で味が違うと分かってくると、玉露やほうじ茶、和紅茶、中国茶と、隣の棚が全部気になり始めます。茶葉の値段が何を指しているのか分かるようになるのもこの頃です。茶摘みの季節に産地を訪ねる人、茶器そのものを集める人、茶道へ進む人と道が分かれます。コーヒーから入って両方続ける人も多い分野です。
向き不向き・注意
地味な趣味で、誰かに見せて盛り上がる要素はほとんどありません。急須は使うたびに茶殻を捨てて洗う必要があり、この一手間を面倒に感じる人は続きません。茶葉は開封後に香りが落ちるので、一か月で飲みきれる量だけ買うのが基本です。高級茶葉や作家ものの茶器に踏み込むと一つ数万円の世界があり、そこは底が見えません。
解説動画: 急須で深蒸し煎茶を80度のお湯で淹れる手順/1899
概要: 日本茶インストラクターが、急須で深蒸し煎茶を湯のみ2つ分淹れる流れを通しで見せている。使う道具は急須と湯のみ2つ、茶葉、ティースプーンだけで、特別な器具は出てこない。茶葉の量、湯の温度の作り方、浸出時間、2つの湯のみへの注ぎ方、淹れ終わった急須の扱い、二煎目の淹れ方までを順に説明する内容になっている。
茶葉の量と湯の温度: 湯のみ2つ分で茶葉4g、目安はティースプーンに軽く山盛り2杯としている。深蒸し煎茶の適温は80度で、湯の温度が高いと苦味や渋みが立ち、低いと抑えられて旨味を感じやすくなると説明する。湯は器に移すたびに5〜10度下がるので、90度の湯を一度湯のみに移してから急須に注ぐことで温度を調整している。自宅では水道水を一度沸騰させてカルキを飛ばすよう勧めている。
注ぎ方: 急須に湯を移したら30秒ほど浸出させる。2つの湯のみに交互に注ぐ回し注ぎで味を均一にし、最後の一滴まで注ぎ切る。急須に湯が残ると成分が出続けて二煎目に影響するためだと説明している。注ぎ終わると茶葉が注ぎ口側に寄るので、急須を傾けて手のひらで軽く叩いて中央へ戻し、蓋は少しずらして置いておく。
二煎目: 同じ茶葉で2回、3回と楽しめるとしている。二煎目は葉がすでに開いていて味も出ているため、一煎目と同じ手間はいらない。湯は湯のみに移して冷ますことをせず、浸出も一呼吸ぶんで十分だと説明している。一煎目と味がどう変わるか、その違いそのものを楽しんでほしいという締め方になっている。