日本酒
味わう
米と水と麹だけで、ここまで味が振れる
どんな趣味?
一本の瓶を、冷やして、常温で、ぬるく温めて飲んでみる。それだけで印象が変わります。原料は米と米麹と水だけなのに、甘い酒も、香りの高い酒も、燗にして化ける酒もあります。一本を三日に分けて飲めば、それ自体が比較になります。ラベルの産地や精米歩合が口の中の感触と結びつき始めると、料理の選び方まで変わってきます。
始めるのに要るもの
四合瓶を一本と、小ぶりのグラスがあれば始められます。酒は四合瓶で1500円から3000円ほど、いきなり一本が重いなら300mlの小瓶を二、三本で2000円前後という買い方もあります。専用の酒器は後回しでよく、ワイングラスや湯のみでも香りの差は十分に分かります。
最初の一歩
今週末、量販店ではなく、冷蔵ケースを持っている酒販店に行ってみてください。好みの方向と予算を伝えると、その季節に出ている一本を選んでくれます。買うときに燗にしてもいい酒かどうかを聞いておくと、家で温度を変えて試せます。同じ酒を冷やと燗で飲むのが、最初の一歩としては一番分かりやすいやり方です。
続けるとどうなるか
半年も飲み分けると、産地ごとの傾向や、同じ蔵でも火入れの有無で味が変わることが体感で分かってきます。季節限定の新酒やひやおろしを追いかけるようになり、蔵開きや試飲会に足が向く人もいます。料理と合わせる感覚が育つので、料理やチーズの方へ関心が伸びていくことも多い分野です。
向き不向き・注意
酒である以上、量が増えれば健康にも家計にも響きます。開けた瓶は日ごとに味が変わるので、飲みきれずに持て余すのが最初のつまずきです。冷蔵保存が要る酒が多く、冷蔵庫の一段を空けられるかは先に考えてください。限定酒や古酒に踏み込むと一本で1万円を超えるものも珍しくありません。妊娠中の方、薬を飲んでいる方、体質的に飲めない方には向きません。
解説動画: 【日本酒の基礎🔰】大吟醸 本醸造とは... 焼酎との違い... 生酛 山廃とは... 生酒 火入れとは... 冷酒と熱燗[入門編/初心者/上級者]/サケラボちゃんねる
概要: 日本酒を好きになったばかりの人と、飲食店や酒販店で働き始めた人に向けた基礎の総まとめです。原料から特定名称、火入れと生酒、生酛と山廃、燗の温度、辛口までを一本で扱い、気になる項目だけ選んで見られるよう頭出しも用意してある。長い動画だが最後まで見てほしい、と前置きして始まります。
何からできるか: 日本酒は米と米麹と水から造り、発酵させたものを漉すと日本酒になります。少しでも漉せば日本酒で、漉していないのがどぶろく。焼酎との違いは醸造酒と蒸留酒の別で、蒸留した酒は常温で置けて味の変化も少ない。ビールを蒸留すればウイスキー、ワインならブランデーになると並べて説明します。
ラベルの見方: 特定名称は純米・純米吟醸・純米大吟醸と、本醸造・吟醸・大吟醸の6つ。上の3つは米と水だけで、下の3つには醸造アルコールが入っており、段の違いは精米歩合というお米の磨き方です。半分まで磨けば大吟醸を名乗れるが、あえて名乗らない蔵もある。醸造アルコールは白米の重量の10%以下と量が決まっています。
生酒と火入れ: 通常は搾った直後と出荷直前の二回、加熱して殺菌します。一度もしないのが生酒で、最初だけが生詰、出荷直前だけが生貯蔵。生酒は冷たいまま置いて早めに飲む必要があり、火入れした酒は常温でも置けるものが多い。味は生酒がフレッシュで、火入れをすると香りも味も落ち着いた印象になると言います。
温度と辛口: 「冷や」は冷たい酒ではなく常温の酒を指す言葉で、いちばん間違われやすいと言います。燗は温度で呼び名が変わり、人肌燗の35度を覚えて5度ずつ上げるとぬる燗・上燗・熱燗と並ぶ。辛口は糖が少ないほど数字がプラスになる日本酒度の話で、辛口と書いてあっても甘い酒はある。最後は酒と同量の和らぎ水と休肝日を勧めて結びます。