スニーカー
集める・巡る
履くか、しまっておくかで毎回迷う
どんな趣味?
同じ形に見える靴でも、素材、縫い目の処理、ソールの成型は年代で違い、同じ名前のモデルでも復刻の年ごとに別物です。店で棚を端から見て、履き口の作りと重さを確かめ、手持ちの服と合わせて考える。買ったあとは下ろす日を決めかねたまま、箱の中で数日が過ぎることになります。汚れを落とし、紐を替え、減り方を見ながら一足の終わりまで付き合います。
始めるのに要るもの
最初の一足は定番モデルの現行品で十分で、1万〜2万円程度が実勢です。手入れ用品はブラシと中性のクリーナー、防水スプレーで3,000円ほど。抽選や転売を経た品は定価の何倍にもなりますが、履くための靴としては割に合いません。中古を買うならソールが加水分解で崩れていないかを先に確かめます。
最初の一歩
今週末は、スニーカーを扱う量販店か、古着とスニーカーを置く店に行って、同じサイズ表記でもモデルごとに足入れが違うことを試し履きで確かめてみてください。三足も履けば自分の足の形の癖が分かります。買う前に、家の下駄箱の空きを数えておくのも実際的です。数千円の中古から始めても構いません。
続けるとどうなるか
増えてくると、集める軸が欲しい靴から、ある年代の作りや素材へと移っていきます。ソールの張り替えや紐と中敷の交換で寿命を延ばす技も身につき、一足を何年履けるかが基準になります。棚が詰まって手放す判断が必要になる時期も必ず来ますので、売るときのことを早めに知っておくと慌てずに済みます。
向き不向き・注意
保管しているだけで劣化します。ソールのウレタンは数年で加水分解して崩れ、箱に入れて大事にしていた一足ほど、履いた初日に割れます。価格も人気モデルは定価で買えず、二次流通で数倍になり、真贋の判別が難しい模倣品も出回ります。足数が増えれば下駄箱を占領し、家族との摩擦になりやすい趣味です。買値で売れることはまれなので、手放す判断を先に決めておくのが安全です。
解説動画: ニューバランスの番台別の性格と一足目の選び方/「KUMALOG」生活の山小屋
概要: 品番が多くて何を選べばいいか分からない人に向けて、500番台、900番台、1000番台、名作を現代解釈した番台、アジア製ラインの五つに分けて性格を説明し、最後に最初の一足はどれかという結論を出す。15足履いてきた経験をもとに、各番台の価格帯、履き心地、似合う服装まで具体的に語っている。
番台ごとの特徴: 500番台はオフロード向けの派生で靴底の溝が深く硬めの作り。1万円前後で買えて色数も多く、履いている人が最も多い番台だという。900番台はブランドの顔でモデルチェンジが頻繁、クッション性や耐久性の技術が詰め込まれ、幅の細いラストでスリムな形をしている。1000番台は高価格帯でラグジュアリーな雰囲気があり、品番ごとのエピソードや系譜が語り草になっている番台だとしている。
現代解釈とアジア製: 過去の名作を今風に作り直した品番もあり、大きなNロゴを逆手に取ったデザインなど遊び心があると評価している。また同じ品番でもアメリカ製、イギリス製、アジア製があり、定番モデルはアメリカ製が2万5000円前後、アジア製は1万4000円ほど。アジア製はミッドソールのユニット構成が簡略なぶん安く、大量生産されるので店舗でも見つけやすいという。
一足目の選び方: 勧めているのは900番台とアジア製の二つ。基準は毎日快適に歩けるかと、履いていて楽しいかの2点だという。500番台はオフロード派生でアスファルトの上では本領を発揮しにくく、1000番台は歩きやすさより雰囲気を楽しむ性格が強くコスパの面で最初の一足には向かないとしている。アジア製は当たり外れが少なく、汚れを気にせず履けるのが良さだと話す。
履き方の考え: アメリカ製は裁断からプレス、縫製、圧着、検品まで七つの工程を職人の手作業で仕上げており、ロゴが少しずれることもあるがそこが良さだとする。ただしソールは加水分解で年月とともに崩れ、履かなくても寿命が来るので、棚に並べて眺めるだけではもったいないと言う。道具は使ってこそという考えから履き潰すことを勧め、最後は自分の直感を信じるのが一番だと締めている。