温泉めぐり

集める・巡る

湯に浸かる十分のために、二時間かけて行く

どんな趣味?

湯に入っている時間そのものは短く、一回の入浴は十分から十五分です。行き帰りの時間と、湯を出たあとの何もしない時間を含めて一日になります。続けていると、同じ温泉でも泉質と湯の入れ方で肌に残る感じがまるで違うことが分かり、脱衣所に掲示された分析書を読んでから入るようになります。

始めるのに要るもの

タオル一枚で始まります。日帰り入浴は500〜1,500円程度が中心で、地域の共同浴場なら数百円のところもありますが、観光地の大きな施設では倍以上になることもあります。多くの施設でタオルは200〜400円程度で買えるので、手ぶらでも入れます。シャンプー類の備え付けの有無は先に確認しておくと、着いてから困りません。

最初の一歩

今週末は、車か電車で一時間以内の日帰り温泉か、住んでいる市の共同浴場をひとつ選んで行ってみてください。着いたら脱衣所の温泉分析書を先に読み、泉質と源泉の温度を見てから湯に入ります。長湯はせず、上がって水を飲み、休憩所で三十分ぼんやりします。それだけで一回として成立します。

続けるとどうなるか

回数が増えると、施設の豪華さより湯そのものを見るようになり、加水や循環をせずに源泉を流している湯を探して、地味な共同浴場へ通うようになります。地域ごとの泉質の傾向が頭に入り、旅程が湯を中心に組み上がります。サウナやドライブ・道の駅と重なり、遠方の湯へ一泊で行くようになるのがこの先です。

向き不向き・注意

体への負担がある趣味です。飲酒後の入浴や長湯、熱い湯への急な入浴は事故につながり、高血圧や心臓の持病がある人、妊娠中の人は事前に医師へ相談してください。地元の共同浴場は生活の場ですので、掛け湯をしない、タオルを湯に入れるといった振る舞いは強く嫌われます。入れ墨やタトゥーの可否、撮影の可否は施設ごとに規定が違うため、掲示や公式の案内を確認してください。費用は入浴料より交通費と宿泊費が本体です。

解説動画: 駅から歩いて城崎温泉の七つの外湯をたどる/旅つぼチャンネル

概要: 兵庫県豊岡市の城崎温泉を、駅から温泉街の端まで車載映像で順にたどる。1300年以上の歴史がある温泉地で、定番の楽しみ方は旅館の風呂ではなく公衆浴場を巡る外湯めぐりだと説明し、七つの外湯それぞれの特徴と、通り沿いの店や風景を歩く順に紹介していく。

外湯めぐりの仕組み: 外湯とは旅館ではなく銭湯のような公衆浴場のこと。城崎には七つあり、入浴料は1か所600円から800円。2か所以上入るなら入り放題の入浴券が1300円で販売されているので、そちらのほうが得になる。宿の予約時に外湯券がセットになったプランがあるか確認しておくとよいとしている。浴衣と下駄で歩いて巡るのが定番の楽しみ方。

七つの外湯: 駅から徒歩1分の湯は平成にできた新しい施設で、ハーブの香りのミストサウナと和風洋風の大浴場があり、めぐりの起点に向く。駅通りの正面にある湯は広めの浴室に子供風呂があり家族向け。最も規模の小さな湯は城崎で一番お湯の温度が高い。温泉街のほぼ中心にある湯は裏山の天然岩を切り出した洞窟風呂が名物。御所のような外観の湯は露天から滝を望み、美人の湯とも呼ばれる。奥の湯には気泡風呂や陶器の桶風呂、一番端の湯には庭園露天風呂がある。

温泉街の歩き方: 大谿川沿いの柳並木が城崎を象徴する風景で、川を挟んで両側に通りがある。カニをはじめとした海産物の土産物屋や飲食店が並び、老舗旅館の集まるエリアには射的やスマートボールで遊べる遊技場や、食べ歩きのできる店もある。景観に配慮した外観のコンビニが2か所あるのも便利な点として挙げている。ロープウェイに乗れば、山頂から温泉街と日本海を見渡せる。