歌・ボーカル
表現する
自分の声が、思っていたのと違う場所から出る
どんな趣味?
息を吸い、体で支え、声を前に置く。気持ちよく歌うのと、歌を作りにいくのはここが違います。高い声は喉を締めて上げるのではなく、息の量と支えで出すと分かった瞬間、出ていなかった音域が急に出ます。自分の歌を録音して聴き返すのが練習の中心で、直すべき場所を自分で聴き取れるようになると伸び始めます。
始めるのに要るもの
元手はほとんど要りません。一人でカラオケに入れば平日の昼で一時間300〜500円、夜や休日は千円前後で、ここにドリンク代が加わります。録音は手持ちのスマートフォンで足ります。マイクを買うより先に、毎回自分の声を録って聴く習慣のほうが効きます。教室に通うなら個人レッスンが一回5千〜8千円、月二回で1万円台が一つの目安です。
最初の一歩
今週末、一人でカラオケに一時間入って、歌い慣れた一曲だけを三回録音してみてください。三回目には、自分でも気になる場所がはっきりします。喉を痛めないよう最初の十分は小さい声で慣らします。続ける気になったら先生に習うかどうかを早めに考えるほうが、変な癖が付く前に済みます。
続けるとどうなるか
半年で息が続くようになり、一年で音域が広がって、避けていた曲に手が届きます。声は個体差が大きいので、上達とは自分の声に合う歌い方と選曲を見つけることでもあります。弾き語りやバンドで人前に立つ人、合唱団に入る人、ギターを持って伴奏まで自分でやる人と、行き先はさまざまです。
向き不向き・注意
家では練習できません。声は壁を抜けるので、集合住宅では小さな声でも気を遣います。無理な出し方を続けると喉を傷めることがありますので、痛みが出たら休み、かすれが長引くようなら耳鼻咽喉科で相談してください。録音した自分の声を聴くのは想像以上にこたえ、そこで離れる人が多い趣味でもあります。通い続ければ場所代が月3千〜6千円は出ていきます。
解説動画: 呼吸からリップロールまで十分間の声づくり/ココウィズちゃんねる
概要: 説明を最小限にして、声を出しやすくするための一連のトレーニングをその場で一緒にやっていく動画。呼吸から始めてハミング、リップロール、母音、五十音へと段階を上げていく構成で、全体でおよそ十分。ずっと通しでやれるようにするためあえて解説を省いたと断っており、細かい注意点は別の動画で補うとしている。
手順: まずゆったり息を吸って鼻から出す動作を五回、続いて同じように口から出す動作を五回。次に同じ息の流れにハミングを乗せて鼻を響かせ、そのあと唇を震わせるリップロールを楽な音程で五回。ここまでできたら「ひ」の音で五回声を出し、最後に五十音すべてを同じ調子でなぞる。
コツ: どの段階でも喉のリラックス、響く場所、息の流れを変えないことを一貫して求めている。吸うときは良い香りを嗅ぐイメージ、吐くときはそこへ戻っていくイメージ。力まないこと、体が楽な範囲でやることを何度も言い、響きは上から出るようなイメージを持つとよいとしている。
続けるには: 一通り終えた直後に挨拶でも歌でも何でもいいので声を出してみると、うまくできていれば声がスポーンと出やすくなっているはずだと話す。一度で仕上げるものではなく毎日の日課として繰り返し、響く声・通る声の土台を作るためのトレーニングとして位置づけている。