小説を書く
表現する
登場人物が、書き手の予定と違うことを言い出す
どんな趣味?
誰が、どこで、何をして、どう変わるのかを決めて、場面の順に書いていきます。設計図を先に作る人と、書きながら見つける人がいて、どちらでも進みます。書いているうちに登場人物が勝手に動き出し、当初の筋書きが壊れることがよくあり、その壊れ方こそが面白い部分です。一日千字を続ければ三か月で九万字、長編一本ぶんに届きます。
始めるのに要るもの
手持ちのパソコンかスマートフォンだけで足り、0円で始められます。原稿用紙も専用ソフトも要りません。書きやすさを求めるなら執筆用のアプリが数千円で、無料のものもあります。投稿サイトは登録無料で、読者の反応がその日のうちに返ってきます。紙の本にすることを最初の目標に置かないほうが、一作目は完成します。
最初の一歩
今週末、原稿用紙十枚ぶんの短編を一つ、最後まで書き切ってください。長編の冒頭ではなく、終わりまで書く経験を先に一つ作るのが要点です。題材は、自分が体験した中で人に説明しにくかった出来事が向きます。書き上がったら投稿サイトに置き、反応があってもなくても、次の一本に取りかかります。
続けるとどうなるか
一作書き切ると、書けない理由が才能ではなく設計だと分かります。三作目あたりで自分に書ける長さと得意な題材が見え、筋書きを先に立てるかどうかも、自分に合う方を選べるようになります。公募の新人賞、投稿サイトからの書籍化、同人誌即売会での自費出版と、発表の道は複数あります。文章・ブログで短い文に慣れておくと進みが速くなります。
向き不向き・注意
大半の人が最後まで書き終わりません。長編は数か月から数年の一人作業で、その間ほとんど反応がありません。完璧主義でつぶれる典型で、冒頭を直し続けて先へ進まない状態に陥りがちです。公募は倍率が高く、落選の理由も返ってきません。長時間座るため腰と目にも負担が来ます。実在の人物や出来事を題材にする場合は、書き方によっては問題になり得るので慎重に扱ってください。
解説動画: テーマ決めからプロットまで小説を書く工程/トワネ*シナリオ塾【文章力アップ講座】
概要: 小説を一本書き上げるまでの工程を、最初から最後まで順に並べて説明する講座。個々の書き方のテクニックではなく、何をどの順番で決めるのかという全体の流れに絞っている。小説でもシナリオでも基本のやり方は同じだとして、各工程の細かいやり方は別の回に譲っている。
手順: テーマを決める、ログラインを書く、世界とキャラクターの設定を決める、プロットを作る、本文を書く、見直す、という順番。プロットは最後まで書いても区切りのよいところまでで止めてもよく、途中で止めた場合は続きのプロットに戻って執筆と見直しを往復する。全部書き終えたらもう一度手直しして完成とする。
テーマとログライン: テーマはこの話で何を描くかという主題で、甘酸っぱい恋愛、家族の絆の再生、大切な人を守るための成長といった核をまず決める。それを軸にどんな世界か、どんな主人公か、何がきっかけで始まり最終的にどこへ向かうのかを決め、百字ほどの一文にまとめたものがログライン。これがあると話の軸がぶれない。
コツ: ログラインはこういう属性や状況の主人公が、こういうきっかけで、こういう目標のために動く話、という型に当てはめれば作れると示す。設定はテーマを描くのにふさわしいかどうかで決め、元の状態と変化後の落差が大きいほど描きやすいという理由まで具体例で説明している。
本文の書き方: プロットは区切りのよいところまでを起承転結に割る。起は誰が何をしていてどんな状況か分かる入り方、承で展開、転で出来事を起こし、結は次に繋がる終わり方にすると実例で見せる。本文では読む人に伝わるか、台詞がそのキャラクターらしいか、説明くさくなっていないかを確かめながら書くよう勧めている。