DTM・作曲

表現する

頭の中で鳴っていた音を、外に出して鳴らせる

どんな趣味?

画面に並ぶ格子に音を置き、鳴らして、直します。楽器が弾けなくても、マウスで一音ずつ置けば曲になります。ドラム、ベース、和音、旋律の順に重ねるのが定石で、一人でバンド全員分の演奏を作れるのがこの趣味の正体です。鳴らして違和感を直す繰り返しなので、演奏の技術より、聴いて判断する力が伸びます。

始めるのに要るもの

パソコンがあれば、無料の音楽制作ソフトで始められます。有料のものは買い切りが主流で、入門版が1万円台から手に入ります。最初に足すべきは5千〜1万円のモニターヘッドホンで、次が1万円前後の小型の鍵盤です。音源やプラグインを買い足すのは、一曲を最後まで作り終えてからにしないと、道具ばかりが増えていきます。

最初の一歩

今週末、パソコンに無料の音楽制作ソフトを入れて、八小節のドラムだけを打ち込んでみてください。四拍のうち一拍目と三拍目に低い音、二拍目と四拍目に高い音を置くだけで、聴いたことのあるリズムになります。ここまで三十分で届きます。月額で使えるソフトもあるので、レンタル・サブスクの形で試してから買い切りに移る手もあります。

続けるとどうなるか

半年で一曲を最後まで仕上げられるようになり、そこからは音量と定位を整えるという、地味で効果の大きい作業に入ります。数年続けると好きな曲がどう作られているかを、聴いただけで分解できるようになります。配信サイトへの投稿、映像に付ける曲やピアノ曲の制作、依頼を受けての作編曲まで、出口は年々増えています。

向き不向き・注意

古いパソコンでは音が途切れて作業になりません。買い替えが必要になると10万円以上がまとめて出ていきます。音源やプラグインは常に割引されていて、曲を作らずに道具だけを買う状態に落ちる人が非常に多い分野です。覚えることが多く、最初の数週間は音を出すまでの設定でつまずきます。既存の曲をカバーして公開する場合は権利の扱いが配信先ごとに違うため、事前に条件を確認してください。人に聴かせるまでは反応が無く、孤独な時間の長い趣味でもあります。

解説動画: 機材選びから制作の流れまで、DTMの入口/音楽・動画クリエイターDJの日常@LennonK

概要: PCで作曲を始めるにあたって必要な機材、用語と制作の流れ、最低限の音楽理論を一通り並べる動画。具体的な作曲テクニックには踏み込まず、独学で勉強を進められる状態にすることを目的にしている。後半には初心者がつまずきやすい悩みへの答えも用意されている。

はじめに買うもの: 最低限はPCと制作ソフトの二つで、これだけあれば作曲は始められるとする。メモリは8GBだと心もとなく、32GBあれば余裕、64GBならほぼ心配ない、ストレージは256GBあれば足りる。音の細かい変化を判断するためのオーディオインターフェースとモニターヘッドホンは、次に揃えたいものとして挙げている。

選び方: 制作ソフトはできることがほぼ同じなので、好きなアーティストが使っているもの、作りたいジャンルで多いもの、使用者が多くチュートリアルを探しやすいものという三つの基準で選べばよいとしている。追加で買う音源やエフェクトは3千円から3万円ほどが目安だが、頻繁に割引されるので定価で買うと損しやすい。

手順: 制作はトラックメイク、ミックス、マスタリングの順で進むと整理する。音の入れ方は音のデータを並べる方法と、楽器を割り当てて打ち込む方法の二つ。ミックスはもともと良い曲をさらに魅力的に見せる工程で、マスタリングは音圧を上げる作業だと説明し、最大音量は0dBのわずか手前を狙うとしている。

やりがちなミス: 曲がダサいと感じる原因はミックスやマスタリングではなく、音源が良くないか音選びが悪いことが多いと断じ、まず音源を差し替えてみるよう勧める。他より音が小さいのは音圧を上げていないから。気分が乗らないまま無理に完成させた曲は良くならないので、無理をしない範囲でとにかく数を作る方がよいとしている。