流れを見る道具図鑑
吹き流し(ウインドソック)(風を見る)
吹き流し(ウインドソック)は、筒状の布に風を通して、向きと強さを同時に見せる道具です。屋外の風は、木の葉やのぼりを探して読むしかなく、向きは分かっても強さは曖昧なままになりがちです。吹き流しは筒の中に風が入って伸びる布で、向きと強さを一度に見せます。地面と平行に近いほど風は強く、垂れ下がっていれば弱い。庭や駐車場…
風見リボン(テルテール)(風を見る)
風見リボン(テルテール)は、帆や翼の面に貼って、流れが沿っているか離れているかを見せる細いリボンです。流れが物の表面に沿っているのか、もう離れてしまったのかは、外から眺めても分かりません。テルテールは帆や翼の面に貼る細いリボンで、沿っているあいだはまっすぐ後ろへなびき、離れると急に暴れたり前を向いたりします。…
線香(風を見る)
線香は、一本立てるだけで部屋の中の空気の動きが全部見える道具です。部屋の空気は止まって見えますが、線香を一本立てると動いている場所が全部見えます。エアコンの風が実際にどこで下りているか、ドアの下から入ってくるのか出ていくのか、換気扇を回したときに窓のどの隙間から空気が押し込まれるかが、数十秒で決まります。…
発煙器(スモークマシン)(風を見る)
発煙器(スモークマシン)は、線香では見えない面いっぱいの空気を、煙で見えるようにする道具です。線香で見えるのは細い筋が一本だけです。物のうしろで何が起きているかを見るには、面で当てられるだけの量の煙が要ります。発煙器は専用の液体を熱して細かい霧にする道具で、扇風機の前に立てた板の裏へ煙を流すと…
透明ホース(水を見る)
透明ホースは、目に見えない水の中の圧力を、水面の高さとして見せる管です。水の中の圧力は目に見えませんが、透明な管に水を入れて立てると、水面の高さがそのまま圧力の高さになって現れます。二本を離して立ててつなぐと、途中でどれだけ曲げても両方の水面は同じ高さで止まります。片方を持ち上げれば流れ出し、下げれば戻る。…
透明な角型の水槽(水を見る)
透明な角型の水槽は、横から見て初めて分かる流れの形を見せる道具です。鍋やボウルは上からしか覗けませんが、流れは横から見て初めて形が分かります。平らな面の水槽に水を張り、片側から静かにお湯を、反対から冷水を入れると、境目のはっきりした層になって上下に分かれます。色を付けた塩水を底へ流せば…
食用色素・インク(水を見る)
食用色素・インクは、透明で動きの見えない水に、流れの道筋を線として残す道具です。水は透明なので、動いていても止まっていても同じに見えます。色素を一滴だけ落とすと、そこから先の道筋が線になって残ります。ゆっくり流れる管の入口に細く落とすと一本の糸のまま何十cmも伸び、蛇口を開けて勢いを増していくと…
浮き(流れをたどる目印)(水を見る)
浮き(流れをたどる目印)は、光って動く川の水面に、速さを追える一点を作る道具です。川の水面は光って動いて見えますが、どこが速いのかは眺めていても分かりません。小さな浮きを落とすと、流れが追える一点になります。橋の上から中央と岸ぎわに一つずつ落とせば、中央のほうがはっきり先へ行きます。…
風速計(アネモメーター)(測る)
風速計(アネモメーター)は、体感でしか分からなかった風の速さを数字にする道具です。風速計(アネモメーター)は、体感でしか分からなかった風の速さを数字にする道具です。風の強さは気温や湿度に引っぱられ、寒い日ほど強く感じますが、数字にすれば日や場所をまたいでも比べられます。効いてくるのは…
ストップウォッチ(測る)
ストップウォッチは、決めた区間の長さを通過にかかった時間で割って、流れの速さを出す道具です。流れの速さは、決めた区間の長さを、通るのにかかった時間で割るだけで出ます。橋の上から浮きを落として目印の間を計る、浴槽の栓を抜いて水位が半分になるまでを計る。それだけで体感が数字に変わります。おもしろいのは同じ量ずつ減るのに…
スマホ三脚(スロー撮影用)(測る)
スマホ三脚(スロー撮影用)は、目では追えない速さで終わる流れを、コマに分けて見る道具です。水の筋がちぎれる瞬間も、渦が物からはがれる周期も、目では追えない速さで終わります。スマホのスロー撮影はこれをコマに分けますが、手持ちだと背景ごと揺れて、何が動いたのか分からなくなります。三脚で固定すれば背景が基準になり…
気圧計(アネロイド・デジタル)(測る)
気圧計(アネロイド・デジタル)は、風を起こす空気の重さを、数字として持ち歩ける道具です。風は、気圧の高いほうから低いほうへ空気が動くことで起きます。その大元の数字を手元に置くと、空模様が変わるより先に空気のほうが動いていることが分かります。低気圧が近づく日は何時間も下がり続けるという形で現れ、通り過ぎたあとに戻ります。…
サーキュレーター(手で試す)
サーキュレーターは、何度でも同じ風を作れて、確かめものの土台になる送風機です。確かめものをするには、何度でも同じ風を作れることが要ります。うちわや自然の風は毎回違うので、前と比べられません。サーキュレーターは羽根の前後に筒と案内羽根を持ち、束のまま遠くまで届く風を出します。扇風機の広く柔らかい風とはここが違い…
霧吹き(手で試す)
霧吹きは、火を使えない場所でも空気の流れを白い粒で見せる道具です。火を使えない場所で気流を見たいときは、水の粒が煙の代わりになります。細かい霧は落ちるより先に空気に乗るので、吹いた先の空気がどこへ行くのかがそのまま見えます。窓を開けた部屋で網戸の前に吹けば入ってくるのか出ていくのかが一目で分かり…
散水ノズル(ホースの先)(手で試す)
散水ノズル(ホースの先)は、出口の形だけを切り替えて、水の速さを変えられる道具です。蛇口をそのままに、出口の形だけを切り替えられる道具です。毎秒通る量が同じなら、断面が小さいほど速いという連続の式で、OpenStaxの大学物理の教科書は毎秒0.5Lの水を半径0.9cmのホースから直径0.5cmのノズルへ流し…
紙飛行機(手で試す)
紙飛行機は、翼の角度を自分の手で変えて、失速と浮く力を確かめられる工作です。翼の話は、一か所だけ変えて飛ばしてみると急に腑に落ちます。紙飛行機の後ろの縁を少し上へ折ると機首が上がり、折りすぎるとある角度から先で急に落ちます。これが失速です。リボンを貼った板では流れが面から離れる瞬間として見えたものが…