風速計(アネモメーター)
測る
風速計(アネモメーター)は、体感でしか分からなかった風の速さを数字にする道具です。
どこに効くか
風速計(アネモメーター)は、体感でしか分からなかった風の速さを数字にする道具です。風の強さは気温や湿度に引っぱられ、寒い日ほど強く感じますが、数字にすれば日や場所をまたいでも比べられます。効いてくるのは、受ける力が速さの二乗で増えることで、風が2倍になれば力は4倍になり、わずかな増減が体感以上に効きます。建物の角では同じ通りでも明らかに風が強く、ビル風が数字として出てきます。気象庁の観測基準では、風速計を地上10mの高さに、周りの建物や木から高さの10倍以上、できれば20倍以上離れた開けた場所へ立てることになっていて、同じ「風速」でも測る高さと周りの条件がそろわなければ比べられません。
選ぶときに見るところ
羽根車(風杯)式は仕組みが単純で壊れにくく、急な風向きの変化にも数字が乱れません。気象庁が長く主力に使う風向風速計は、プロペラと尾翼を組み合わせて風上へ自動で向きを変えながら回転数を読みます。あやちchの解説動画によれば、熱線式は電気で温めた線を風が冷ます強さで測るため弱い風に強くオフィスの空調点検など屋内向きで、可動部のない超音波式は羽根が凍る心配がなく荒天や雪の多い場所、山頂の観測所でも使われるといいます。買う前に、数字が要るのか、向きと強弱が分かれば足りるのかを決めます。後者なら吹き流しやリボンで済みます。天気アプリの風速は離れた観測所の値なので、手元で吹いている風とは別物です。
出典
- 公的機関 岡山県立図書館(国立国会図書館レファレンス協同データベース)(2013) 気象庁、気象台で使われている風速計について(仕組み・検知可能な風速・設置場所の基準)
- 動画 あやちch 風速計の仕組み〜風はどうやって測ってるの?〜/山口さん制作シリーズ第三弾その1
解説動画: 【風速計】携帯性抜群な風速計のトリセツ動画 開封レビュー【GM816】/NSRレビュー / ダイソー商品やガジェット、雑誌付録をレビュー
単位とモードを決める: 手のひらに載る羽根車式の風速計は、メートル毎秒・キロメートル毎時・フィート毎分・ノット・マイル毎時の5つの単位から選べます。表示も現在値・最大値・平均値の3通り。モードボタンの長押しで表示を点滅させ、セットボタンで送り、もう一度モードボタンを押して決めます。電源を切っても最後の設定が残るので毎回選び直さずに済みます。
弱い風は拾えない: 羽根は直径2.5cmほどで、正面から軽く息を吹きかけただけでも回り、弱い風でもがたつかず静かに回ります。ただし河原で使ってみると、風速1m前後にならないと数字が動きません。どちらから吹いているかは分からないので、風上がどこかを探すのに手間取ったと話しています。
付いてくる表示と限界: 数字と一緒に風力階級(ビューフォートスケール)が出るので、体感を表す言葉と数値を結び付けられます。温度計は-10〜45℃まで測れますが、実測では2℃ほど低く出ました。約14分で自動的に電源が落ち、リセットが無いため測り直しは電源の入れ直しになります。
持ち歩ける代わりに簡易: カバーとストラップと電池を含めて約70gしかなく、首から下げたまま歩けます。持ち手には溝が切ってあって滑りにくい。ただし簡易的な機械なので、仕事で数字を出すには誤差が気になるという結論でした。ドローンやラジコンを飛ばす前に風を見るような、趣味の範囲なら十分だとしています。