ストップウォッチ

測る

ストップウォッチは、決めた区間の長さを通過にかかった時間で割って、流れの速さを出す道具です。

どこに効くか

流れの速さは、決めた区間の長さを、通るのにかかった時間で割るだけで出ます。橋の上から浮きを落として目印の間を計る、浴槽の栓を抜いて水位が半分になるまでを計る。それだけで体感が数字に変わります。おもしろいのは同じ量ずつ減るのに、かかる時間が同じにならないことで、浴槽は最初が速く、終わりに近いほどなかなか減りません。水位が下がるほど出口を押す力が弱まるからです。頭の中で数えると興奮したときほど速く数えて、実験のたびに基準がずれてしまいます。手で押す道具は、その基準を人から切り離して固定します。旗のはためきや渦の周期のように、繰り返す動きの回数を時間で割る使い方もできます。

選ぶときに見るところ

見るのはラップ(区間)が残せるかです。区間ごとに記録できると、あとで紙に写して差を並べられます。100分の1秒まで出れば十分で、それより細かい表示は押す手の遅れに埋もれます。ボタンが大きく、濡れた手や手袋でも押せるものが屋外向き。首から下げられる紐があると両手が空きます。スマホのタイマーでも数字は取れますが、片手が塞がるうえ、屋外では画面が見えません。先に買うべきは巻き尺のほうで、区間の距離が測れないと、時間だけあっても速さにはなりません。屋外で使うなら、目印にする物も一緒に決めておくと、その場で迷わずに済みます。

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押しても止まらない表示: 安い機種は区間ボタンを押すと表示がそこで止まり、解除するまで経過が追えません。3行出るものなら押した区間の時間・押した瞬間の通算・今も進み続けている合計が同時に並びます。計測を止めずに区切りだけ刻めるので、勉強する科目を替えるたびに押していくような使い方ができます。

後からまとめて読む: 区間の記録は100回分まで本体に残り、呼び出しボタンで1本目から順に読み返せます。押すたびに紙へ書き写さなくてよく、全部終わってからまとめて写せます。1行しか出ない機種だと止めて書いて測り直してを繰り返すことになり、区間を刻む意味が薄れてしまいます。

ボタンの硬さと消音: ボタンは少し硬いほうが、鞄やポケットの中で勝手に動く誤操作が起きにくい。そのかわり何度も連打する使い方では手が疲れます。ブザーは切れるので、図書館や電車の中でも音を立てずに押せます。タイマーや時計、数取器も付きますが、そちらはおまけの扱いだと言っています。

一日を全部測ってみる: 食事、駅までの道、電車の待ち時間、朝礼、打ち合わせと、朝から晩まで行動の全部を区間で測ってみた話が出てきます。4日間続けたところ、8時間のうち2時間ほどが仕事でも休憩でもない説明のつかない時間だと分かり、自分の一日を見直すきっかけになったそうです。