スマホ三脚(スロー撮影用)
測る
スマホ三脚(スロー撮影用)は、目では追えない速さで終わる流れを、コマに分けて見る道具です。
どこに効くか
水の筋がちぎれる瞬間も、渦が物からはがれる周期も、目では追えない速さで終わります。スマホのスロー撮影はこれをコマに分けますが、手持ちだと背景ごと揺れて、何が動いたのか分からなくなります。三脚で固定すれば背景が基準になり、動いたものだけが動きます。さらに画面の中に定規を一緒に写しておくと距離が読め、何コマ進んだかで時間が出ます。距離と時間がそろえば速さになり、見るための道具がそのまま測る道具に変わります。旗のはためく回数や渦の間隔を数えるのも、コマ送りなら数え落としがありません。落ちる水滴がくびれてちぎれる順番も、一度撮ってしまえば何度でも見返せます。
選ぶときに見るところ
見るのは雲台が真下まで向けられるかです。水面や机の上を真上から見下ろす構図は流れの観察で頻繁に使い、横向きにしか固定できない三脚では組めません。脚は短いほど揺れにくく、卓上の小型で足りることが多い。ホルダーの開き幅は、ケースを付けたまま挟めるかで決まります。屋外では風で倒れるので、重しを吊るせるフックがあると安心です。スロー撮影は明るさが最優先で、暗い場所ではコマを増やすほど画面が粗くなります。三脚より先に窓際へ移るか照明を足すほうが効きますし、三脚になる自撮り棒を持っているなら、まずそれで始めて構いません。
解説動画: 【買ったぜ】買い続けてようやく見つけた本命の小型三脚「Ulanzi MT-73」。2034円と手ごろなベストバイモデルです/戸田覚:ガジェット【辛口】点数評価
数字より手の感覚: 重さや長さを表で見てもイメージは湧きません。実際に量ると本体は189gで、スマホ1台ぶんくらい。半分ほどの軽い型は持ち歩きは楽でも高さが出ず、伸ばして約30cmが手に持って自分を写すのにちょうどよかった、というのが何台も買って出した結論でした。
脚の開き方と受け座: 脚はボタンを押さないと開かない構造だと、鞄の中で勝手に広がったり指を挟んだりしません。ネジ穴のほかに小物を載せる受け座が付いていれば、マイクや受信機を一緒に固定できます。スマホを載せるには別のホルダーが要るので、そこは買い足す前提になります。
持つ位置で軽く感じる: 目一杯まで伸ばしてカメラを載せ、いちばん下を握ると、てこの原理で重く感じます。必要より長めに伸ばしておいて上のほうを握ると、重さは変わらないのに軽く感じ、握りも安定します。ぎりぎりの長さだと下を持つしかなく、そのぶん重く感じることになります。
置いて撮るなら足りる: 机に置いてスマホで撮るときの高さがちょうどよく、揺れの無い場面なら手ぶれを抑える機材まで持ち出さなくても足ります。ノートパソコンの後ろに立てて少し高い位置から写すと、内蔵カメラで生まれる見下ろした角度が消えて、正面から見た画になります。