浮き(流れをたどる目印)

水を見る

浮き(流れをたどる目印)は、光って動く川の水面に、速さを追える一点を作る道具です。

どこに効くか

川の水面は光って動いて見えますが、どこが速いのかは眺めていても分かりません。小さな浮きを落とすと、流れが追える一点になります。橋の上から中央と岸ぎわに一つずつ落とせば、中央のほうがはっきり先へ行きます。岸や川底に近いほど遅いという境界層そのものが、目の前で起きている瞬間です。曲がった所では外側が速く、内側で滞るのも見え、内側に砂が溜まっている理由とつながります。橋脚のうしろに落とすと、下流へ行かずに上流へ戻る向きに動く水があることにも気づきます。ストップウォッチと組み合わせて、決めた区間を通る時間を計れば、目分量だった川の速さがそのまま数字になります。用水路や側溝でも同じことができます。

選ぶときに見るところ

見るのは見つけやすい色と、風で飛ばされない程度の重さです。軽すぎるものは水面よりも風に押され、流れではなく風の速さを測ることになります。半分ほど沈む重さがちょうどよく、釣り用の玉ウキには重さを足せる作りのものがあります。まとめて数個落とすと、面としての速さの差が一度に見えます。回収できない場所には流さないこと。樹脂の浮きはそのまま下流に残ります。木の枝、みかんの皮、落ち葉でも役目は足りるので、買うのは繰り返し使うと決めてから。色をばらばらにするより同じ色を数個そろえたほうが、遅れの差を比べやすくなります。

解説動画: フカセ釣り ウキ選び基本講座 | 友松信彦/SHIMANO TV公式チャンネル

浮きの仕事は四つ: 浮きの役割は、仕掛けを遠くへ運ぶ重りになること、深さを保つこと、潮を掴んで流れに乗せること、そして当たりを目に見せることの四つに整理できる。手前へ引いてくる釣りと違い、自分より遠くへ、横へと流していく釣りなので、流れに乗る性能がそのまま結果を左右する。

潮を掴む形: 同じ大きさでも形で違いが出る。下がふくらんだ形は、いったん潮を掴むと離しにくいので、風が吹いていても、表層だけ流れが速い二枚潮でも、狙った流れから外れにくい。逆に細くて軽く体積の小さいものは動きやすく、水面のわずかな変化まで表に出る。遠くを流すなら大きめ、足元を見るなら小さめになる。

糸が流れを乱す: 遠くへ流すほど、水面に伸びた糸が抵抗になってブレーキをかける。同じ場所に落としたはずの撒き餌のほうが速く流れ、仕掛けだけ遅れてずれていくのはこのためで、流しっぱなしにすると差は開く一方になる。風や白い泡立ちも流れを乱すので、その分を浮き側で打ち消すという考え方をしている。

浮力の数字: 浮力の表示は00から5Bまで並んでいて、数字は沈み方の違いを表す。基本は重りを足さない軽い仕掛けで、撒き餌と同じようにゆっくり落としていく。風が強くて糸が取られる、張ると逆に浮いてしまうなど、邪魔をする条件があるときだけ、重りの力でそれを相殺する。