サーキュレーター
手で試す
サーキュレーターは、何度でも同じ風を作れて、確かめものの土台になる送風機です。
どこに効くか
確かめものをするには、何度でも同じ風を作れることが要ります。うちわや自然の風は毎回違うので、前と比べられません。サーキュレーターは羽根の前後に筒と案内羽根を持ち、束のまま遠くまで届く風を出します。扇風機の広く柔らかい風とはここが違い、物を置いたときのうしろの乱れが読み取りやすい。前に厚紙の板を立ててリボンを貼れば剥離が、線香の煙を横切らせれば渦が見えます。上へ向けて回せば天井にたまった暖かい空気が下りてきて、部屋の上下の温度差が縮みます。向きと強さを変えながら同じ物を何度も試せることが、この道具のいちばんの働きです。窓を開けた日の風は、測っているあいだに変わってしまいます。
選ぶときに見るところ
見るのは風が届く距離と、上向きで止められるかです。真上や斜め上で固定できる機種は、部屋の空気を回す使い方まで広がります。羽根の前のガードは細かいほど風がまとまりますが、そのぶん掃除がしにくい。強さの段が少ないと、弱い風どうしの比較ができません。無段階か、細かく段があるものが観察向きです。静音をうたう機種は弱風が本当に弱く、煙を追うときに向きます。扇風機を持っているなら、まずそれで足りるか試します。距離を変えて風速を測れば束が崩れる位置が分かり、買うかどうかを自分で判断できます。置き場所が床だけになる背の低い型は、机の上での実験に使いにくい点も見ておきます。
解説動画: 【知らないと損!】サーキュレーター徹底解説|エアコンの電気代節約&一年中快適に過ごす使い方/カカクTV by 価格ドットコム
扇風機と目的が違う: どちらも羽根を回して風を送りますが目的が違います。扇風機は人に当てて涼むためのもので、寒くならない程度にふわりと広がる風。サーキュレーターは部屋全体の空気を動かすためのもので、まっすぐ遠くまで届く強い風を出します。首が左右だけでなく上下にも向くのは、下から上へ回す流れを作りたいからです。
冷房のときの置き方: 冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まって温度ムラができます。冷房中は床に置いて床面と平行に風を送り、向こうの壁まで届かせます。壁に当たった空気が上がって戻る流れができて、天井近くの暖かい空気も一度下りてきます。冷やしすぎずに済むぶん電気代も下がります。
暖房と換気のとき: 暖房では部屋の端に置いて、エアコンの吹き出し口へ向けて当てます。ぶつかった風が拡散し、上へ行く分と下へ降りる分に分かれて回ります。換気に使うなら窓へ向けて外へ押し出す位置に置きます。押し出した分だけ空気が入ってくるので、熱の籠もりやすい場所から外へ抜く形にします。
静かさと手入れ: 寝室では自分に風を当てず、部屋の空気だけを回す向きにします。ゆっくり羽根を回せるDCモーターの機種なら、風量1〜3あたりで寝ている間もほとんど気になりません。1年中使うとホコリが溜まるので、前後のガードや羽根まで分解して水洗いできるかを買う前に見ておきます。