攻略 | オトモイングリッシュ

唇・舌・あごの位置を、音ごとに決める。

1つの音の口の形は、あご・唇・舌の3つの置き場所で決まります。あごは下げる幅、唇は横に引く・力を抜く・丸めるの3通り、舌は先の触れる場所と奥の高さです。新しい音は、3つを1つずつ決めてから声を乗せます。日本語の近い音から始め、変える場所を1か所ずつ足すと、どこがずれたかが分かります。

形は、声を出す前に作ります。日本語話者7人が/æ/を練習した実験では、舌の目標の位置を画面で見ながら、最初の5分は声を出さずに舌の形だけを合わせ、そのあと声を出して20回発音しました。10〜15分の1回の練習で、多くの人の/æ/が英語話者の音に近づき、/æ/を含む組の聞き分けも上がりました(Suemitsu ら 2026)。形を作って2秒止め、それから声を乗せる順にすると、声に気を取られずに位置を確かめられます。

外から見える場所は、鏡で決めます。/θ/と/ð/は舌先が上の前歯の先から少し見え、/f/と/v/は上の前歯が下唇に軽く乗ります。/iː/は唇を横に引き、/uː/は唇を強くすぼめます。二重母音の/eɪ/・/aɪ/・/oʊ/は、始めと終わりの2つの形を鏡で確かめてから、間を1拍でつなぎます。卓上ミラーをリングライトで正面から照らすと、唇の内側と舌先まで見えます。

リングライト写真: Serhan Meewisse / CC0

見えない場所は、舌が触れている感覚で決めます。/l/は、母音の前なら舌先を上の前歯のすぐ裏に付けます。feelのように母音のあとのlでは、舌先を下の前歯の裏に置いたまま、舌の奥を喉の方へ引きます(Rachel's English・アメリカ英語)。/r/は舌先をどこにも付けず、/ŋ/は舌の奥を上あごの奥に付けて鼻へ声を抜きます。アメリカ英語の/ɜːr/は、唇の両端を内に寄せて少し前へ出し、舌の中ほどを上あごへ向けて奥へ引く音で、唇が舌を隠すため鏡では確かめられません(Rachel's English)。イギリス英語ではこの母音にrの響きを付けず、舌を奥へ引きません。鏡に写らない舌の位置は、発音記号ポスターの口の断面図と、舌の触れている感覚を突き合わせて決めます。

発音記号ポスター写真: Kwamikagami (talk) 21:28, 2 October 2008 (UTC) / CC BY-SA 3.0

できあがりは、鏡を外して言っても、お手本と同じ音に聞こえる状態です。スマホスタンド・三脚で口元を毎回同じ角度から撮っておくと、前の週の形と並べて見られます。やりがちな失敗は、あご・唇・舌を一度に直すことです。3か所を同時に変えると、どこが効いたのか分からなくなります。1回の練習で変えるのは1か所にし、残りの2か所は日本語の近い音のままにしておきます。

スマホスタンド・三脚写真: 不明 / CC BY-SA 2.0

この節の音を練習する

/θ/は、thinkのthが表す、舌先を歯で軽く挟んで息を通す、声の出ない摩擦音です。

図鑑で読む

聞く・言う

録音した声は、この端末の外へは送りません。

出典

  1. 論文・英語 Suemitsu A, Ito T, Dang J, Nota Y, Maekawa K, Tiede M(2026) Improvement of speech perception following articulatory-target based production training for second language acquisition
  2. 資料・英語 Rachel's English English: How to Pronounce L [l] Consonant
  3. 資料・英語 Rachel's English English: How to Pronounce [ɜ] UR Vowel
  4. 資料・英語 Rachel's English American vs. British English – Vowel Sounds – Pronunciation differences