攻略 | オトモイングリッシュ

息だけの音と、声を伴う音の出し分け。

英語の子音の多くは、口の形が同じで、のどを震わせるかどうかだけが違う対になっています。/p/と/b/・/f/と/v/・/s/と/z/・/ʃ/と/ʒ/・/tʃ/と/dʒ/、それに/θ/と/ð/がそうです。/h/は息だけの音で、対になる声の音はありません。練習は、のどで確かめる・息で確かめる・母音の長さで確かめる、の3段で進めます。

のどは指で確かめます。のど仏に指を当て、sssと伸ばしている途中でzzzに切り替え、またsssに戻します。zに変わった瞬間に指に震えが来て、sに戻ると止まれば、声の入れ切りができています。同じ伸ばし方で、/f/と/v/と、/θ/から/ð/への切り替えも練習します。伸ばせる摩擦音で入れ切りを覚えてから、伸ばせない/p/と/b/に進みます。

息は紙で確かめます。英語のp・t・kは、語頭と強い音節の頭で、破裂のあとに強い息が出ます。口の前に薄い紙を垂らしてpillと言うと紙が揺れ、spillのようにsのあとでは息が弱まります(マニトバ大学の音声学の教材、アリゾナ州立大学の発音教材)。peaとbee、pieとbyeを交互に言い、pの方だけ紙が大きく揺れれば出し分けられています。耳だけの判定は甘くなります。ポーランドの大学生17人が自分の録音を聞き比べた調査では、語頭のpの息が良くなったと判定した割合が、学生では88%、教師では38%でした(Gralińska-Brawata 2022)。息の強さは紙の揺れで見ると、耳の甘さを補えます。

語末の子音は、前の母音の長さで出し分けます。英語の母語話者はpodとpotを前の母音の長さで強く区別し、日本語話者は発音でも聞き取りでも、長さの使い方が英語話者より弱いという結果が出ています(Crowther・Mann 1992)。busとbuzz、placeとplaysの組では、声の子音で終わる方の母音をはっきり長く伸ばします。語末に「ズ」「ドゥ」と母音を足すと、別の語に聞こえます。

語尾の-sと-edも、直前の音が息か声かで読み方が決まります。-s / -es(3つの読み方)は、catsのように息の音のあとで/s/、dogsのように声の音のあとで/z/です。-ed(3つの読み方)も、helpedは/t/、playedは/d/になります。できあがりは、のどに指を当てたまま言って、語尾の震えのあり・なしが直前の音とそろっている状態です。

この節の音を練習する

/p/と/b/は、pig・bigのように唇を閉じてから息を破裂させる音です。

図鑑で読む

聞く・言う

録音した声は、この端末の外へは送りません。

出典

  1. 資料・英語 マニトバ大学(英語音声学の教材) Aspiration
  2. 資料・英語 アリゾナ州立大学 Huffing & Puffing(French Pronunciation Workshop)
  3. 論文・英語 Crowther CS, Mann VA(1992) Native language factors affecting use of vocalic cues to final consonant voicing in English
  4. 論文・英語 Gralińska-Brawata A(2022) Polish learners’ self-assessment and reflections on their pronunciation progress