つながる・消える・変わる音を、文の中で使う。
つなげて読む練習は、句で身につけた子音 + 母音のリンキング・/t/ の脱落・/d/ + /j/ の同化などを、1つの文の中で同時に使う練習です。句で言えても、文や自分の話の中では区切った読み方に戻りがちです。中国語を母語とする大学院生10人が1週間で10時間つながる音を自習すると、録音した句のうちつながっていた句は32.3%から71.2%に増え、句と対話の音読は大きく良くなりましたが、題を与えて自由に話す部分はあまり変わりませんでした(Cheng 2023)。音読でできたつなぎ方を、自分の文で言う段まで練習に入れます。
1段目は台本への書き込みです。手本を聞きながら、つながる所に弧、音が落ちる所に斜線、別の音に変わる所に下線を引きます。Did you get it at the end of last week? なら、did you に下線、get it at と end of に弧、last week の t に斜線が入ります。アメリカ英語の手本では、get it at の t は/t/ のフラップ化で軽く弾く音になります。
2段目は、文の後ろから語を足していく組み立てです。last week、the end of last week、at the end of last week のように1語ずつ足し、足すたびに書き込んだ所のつなぎ方を保ちます。3段目は速さです。最初はゆっくり言い、ゆっくりでも語と語の間は空けません。区切りの位置を移した形のまま速さだけを上げ、普段の速さまで持っていきます(Rachel's English)。
4段目は、録って手本と比べることです。書き込んだ所を1つずつ聞き、手本と同じつなぎ方になっているかを確かめます。縮んだ形を10週間教えた授業では、聞き取りに加え、普段の会話で縮んだ形を使う力も伸びました(Khaghaninejad・Jafarzadeh 2013。イランの中級学習者50人)。
最後に、同じ句を使った自分の文を作って言います。did you や end of を入れた文を台本を見ずに言い、書き込みの記号と同じ所で音がつながっていれば、文の中で使えています。
出典
- 論文・英語 Cheng J(2023) Acquisition of English liaison among Chinese EFL learners from the perspective of language transfer
- 資料・英語 Rachel's English English Pronunciation - Linking: Consonant to Vowel
- 論文・英語 Khaghaninejad MS, Jafarzadeh G(2013) Investigating the Effect of Reduced Forms Instruction on EFL Learners' Listening and Speaking Abilities