乾物を戻す
下ごしらえ
乾物を戻すには、時間をかけてもとの食感に近い状態まで水を含ませます。乾燥させて保存してある食材を、調理できる状態に戻す工程です。
使いどころ
昆布や干ししいたけ、切り干し大根、ひじきなど、乾燥させて保存する乾物を、水やぬるま湯で元の食感に近づける工程です。乾物は保存性を高めるために水分を抜いてあるため、戻す工程も調理の一部として扱われます。乾いた状態のまま使うと、食感がかたく、味も入りにくくなります。乾物は常温での保存性が高く、戻す前提で買い置きされることが多い食材でもあります。
やり方
たっぷりの水に食材を浸し、20分から一晩ほど置きます。東京家政大学の発表要旨(2007年)は、干ししいたけを蒸留水と1%砂糖水に5・25・40℃で浸して比べ、5℃の蒸留水に3〜5時間でグルタミン酸が最も溶け出したと報告しています。干ししいたけを扱う会社のTOWAMAN(YouTube)は、冷蔵庫で半日〜1日戻し、戻し汁はだしに使うよう勧めています。
コツ・注意
干ししいたけは、同じ発表要旨で戻し液のグアニル酸が40℃の蒸留水に1時間で最大、食感と総合の評価は1%砂糖水に5℃で3時間が最良でした。ひじきは、水戻しで無機ヒ素が5割程度、水戻し後にさらにゆでる「ゆでこぼし」で9割程度まで減らせます(農林水産省の平成26年度の調査)。海外の解説(The Purposeful Pantry)は、乾燥野菜は密度が高いほど戻りに時間がかかると説明しています。
出典
- 論文 Mineoka K ほか(東京家政大学), 日本家政学会大会研究発表要旨集(2007) 干し椎茸の戻し条件と調理性の比較
- 公的機関 農林水産省 ヒジキに含まれるヒ素の低減に向けた取組
- 動画 乾物お助け隊『TOWAMANチャンネル』(YouTube) 【干し椎茸】戻し方のコツ 特別に教えます!干し椎茸屋が教える水戻し方法 栄養抜群!旨味成分たっぷり! 乾物の使い方 #78
- 動画・英語 The Purposeful Pantry(YouTube) 3 EASY WAYS TO REHYDRATE DEHYDRATED FOOD: Learn to prep dehydrated foods for meals | DRYCEMBER