攻略 | オトモマッスル

乾燥・べたつき・赤みの出方から、肌の傾向をつかむ。

肌の手入れの出発点は、自分の肌がどちらに傾いているかを知ることです。肌質は皮脂量と水分量の2軸から、乾燥肌・普通肌・脂性肌に、皮脂は多いが水分が足りない混合肌を加えた4つに分けて見る考え方が広く使われています。この4分類は明確な医学的な定義ではないと、化粧品研究者を名乗るすみしょうは説明しています。肌質にあるとおり、皮脂量と水分量の測り方によって結果は変わるため、傾向をつかむ目安として使うのが向いています。

肌質
肌質図: オトモシリーズ

傾向を確かめる手がかりの1つが、何もつけずに肌を観察する方法です。スキンケアを扱うYouTuberのHyramは、低刺激の洗顔料で顔を洗ったあと保湿剤などを何もつけずに1時間置き、鏡で見る方法を紹介しています。てりや光り方が目立てば皮脂が多い傾向、つっぱりや細かいシワ・粉っぽさが出れば乾きが強い傾向、場所によって違いが出れば混合肌の傾向と見分けられるといいます。毛穴が大きいほど皮脂を作る働きが活発で、小さいほど控えめな傾向とも述べています。肌の生まれ変わりの周期は、ターンオーバーでくわしく扱っています。

ターンオーバー
ターンオーバー図: オトモシリーズ

傾向をつかむ手がかりは、見た目にも表れます。毛穴が小さく、きめの乱れが見えにくいほど乾きが強い傾向、毛穴が大きくきめが粗いほど皮脂が多い傾向で、吹き出物ができやすいのは皮脂と角層の水分量がどちらも多いタイプに多いといいます(化粧品研究者を名乗るすみしょう)。部分的に皮脂の多さと粉っぽさが両方出る場合は、場所で皮脂の量が違うタイプと、皮脂と乾きが同時に出るタイプの、どちらかの混合肌に近いとされます。

同じ顔でも、場所と季節で皮脂の出方は変わります。ソウル大学のチームが被験者の顔5か所の皮脂分泌を1年間、季節ごとに測った研究では、額・鼻・あご(Tゾーン)は両頬(Uゾーン)より皮脂が多く、夏が最も多い季節でした。TゾーンとUゾーンの傾向が2つ以上の季節で食い違う場合を混合肌とする定義を、この研究は提案しています(2005年)。1回のチェックで決めた傾向を、季節が変わっても同じだと思い込まないことが大切です。

乾き・皮脂の出方に加えて、赤みやかゆみの出やすさも手がかりになります。角層のバリア機能が乱れると水分が逃げやすくなり、刺激を感じやすくなります。テヘラン医科大学のチームが健康な成人71人で、肌質の自己診断の質問票の点数と機器で測った値を比べた研究では、脂性〜乾性の点は皮脂量と弱い相関にとどまり、敏感〜耐性の点は経表皮水分蒸散量(TEWL)と、肌のpHにある肌表面のpHに関連していました(2026年)。質問に答えるだけの自己診断は機器で測った値と必ずしも一致しないため、一度決めた傾向に固執せず、肌の様子が変わったら見直す目安として使うのが向いています。

バリア機能
バリア機能写真: Salsero35 / CC BY-SA 4.0
肌のpH
肌のpH図: オトモシリーズ

出典

  1. 動画・英語 Hyram How To Find Your Skin Type | Skin Care 101
  2. 動画 すみしょう 【簡単】正しい肌質の見極め方とスキンケア方法を化粧品研究者が解説
  3. 論文・英語 Youn SW, Na JI, Choi SY, Huh CH, Park KC(2005) Regional and seasonal variations in facial sebum secretions: a proposal for the definition of combination skin type
  4. 論文・英語 Delavar S, Firooz A, Nassiri Kashani M, Ahmad Nasrollahi S, Amiri F, Yazdanparast T(2026) Biometric Evaluation of Baumann Skin Typing