肌の科学図鑑 | オトモマッスル

肌の細胞が生まれ変わり、表面へ押し上げられて入れ替わっていくしくみ

ターンオーバー

図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)

しくみ

表皮の基底層で生まれた細胞は、押し上げられながら形を変え、角層から垢としてはがれ落ちます。この一連の流れがターンオーバーで、約28日と紹介されることが多い日数は、測る範囲で変わります。人の表皮の細胞増殖を調べた1984年の研究は表皮全体で平均39日、そのデータを区画別に足し直した1994年の報告は47〜48日でした。角層だけなら、色素の消え方で測った1983年の研究で若い成人は約20日でした。

スキンケアとの関わり

角層の入れ替わりを色素で測った研究では、高齢者は若い成人より10日以上長くかかりました。女性の顔は前腕の約2倍速く、前腕では加齢で遅くなる一方、顔では遅くならなかったという報告もあります。刺激試験に使う洗浄成分を3週間くり返しつけた女性18人では、入れ替わりがつけない皮膚の約19日から約11日に速まり、水分の蒸散も増えました。強くこすって角質を取りすぎず、うるおいを保ち、肌本来のはたらきを妨げないことが基本とされています。

解説動画

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【表皮の構造と働き】肌のターンオーバーとは

表皮は何層からできているか

皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織の三層に分かれていて、表皮はさらに角質層・顆粒層・有棘層・基底層の四層に分かれています。手のひらや足の裏には透明層と呼ばれる層が加わり、五層になっている部位もあります。表皮全体の厚さはおよそ0.2ミリで、体の中ではとても薄い部分にあたります。

細胞は基底層から角質層へ形を変えていく

いちばん奥にある基底層では、細胞分裂によって新しい細胞がつくられています。分裂した細胞は有棘層、顆粒層へと少しずつ押し上げられながら形を変え、その途中で保湿にかかわる成分をつくりながら、最終的に角質層の細胞になります。角質層に届く頃には核を失った状態になっていて、これが表皮のいちばん外側の層を形づくっています。

角質層がバリアとしてはたらく

角質層の細胞には、肌のうるおいを保つ天然保湿因子が含まれていて、体の内側の水分が失われるのを防ぐ役割があるとされています。あわせて外部からの刺激を受け止め、体を守るはたらきも担っています。角質層は死んだ細胞が積み重なってできていますが、その構造自体が肌を守るしくみとして機能していると考えられています。

ターンオーバーの周期には幅がある

基底層で生まれた細胞が角質層まで届き、最終的に垢としてはがれ落ちるまでの一連の流れをターンオーバーと呼びます。よく「約4週間」と紹介されますが、書籍によって28日から45日程度まで記載に幅があり、年齢が上がるにつれて周期は長くなる傾向があるとされています。日数を一律に決めることは難しく、個人差の大きい現象として捉えられています。

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出典

  1. 論文・英語 Weinstein GD, McCullough JL, Ross P(1984) Cell proliferation in normal epidermis
  2. 論文・英語 Iizuka H(1994) Epidermal turnover time
  3. 論文・英語 Grove GL, Kligman AM(1983) Age-associated changes in human epidermal cell renewal
  4. 論文 Kawai M, Imokawa G, Mizoguchi M(1989) Physiological analysis of the facial skin by corneocyte morphology and stratum corneum turnover
  5. 論文・英語 Wilhelm KP, Saunders JC, Maibach HI(1990) Increased stratum corneum turnover induced by subclinical irritant dermatitis
  6. 動画 ゴローサブチャンネル 【表皮の構造と働き】肌のターンオーバーとは

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