キックバック

腕

器具: ダンベル / 難易度: 初級

キックバックは、肘を伸ばし切って腕の裏を締める仕上げ種目

効く筋肉

上腕三頭筋 を狙い、上体を支えるために背中と体幹も働きます。米国の運動指導者資格団体 ACE が公表したウィスコンシン大学ラクロス校の研究では、女性15人が1RMの70%で7回行い、8種目で最も高かった三角プッシュアップを100として、キックバックは平均87(長頭88・外側頭87)でした。ディップスも87で、研究チームはこの3種目を入れ替えて使えると結論しています。

やり方

片手と片膝をベンチにつき(なければ床でも可)、太ももを床に垂直にして上体を床と平行近くまで倒します。ダンベルは軽く握ります。上腕を体と平行に固定したまま吐きながら肘を伸ばし、伸ばし切りで1秒静止。吸いながら戻します。タクトfitnessは、8〜10回できる重さで2〜3セット、形が不安なら10〜12回の軽さで始めるよう勧めています。

フォームの注意点

背中が丸まると肩甲骨が開き、肩を痛めやすくなります(タクトfitnessの説明)。胸を張って肩を落とし、上腕は床と平行前後に保ちます。疲れて上腕が下がってきても、MELOS は反動を使わず三頭筋の力だけで上げるよう促しています。Serbest らの女性14人の研究(レストポーズ式)では、運動の力が増えても筋収縮の強さは直線的には増えず、重さの上げ幅は慎重にと述べています。

バリエーション・代替種目

タクトfitnessの比較では、片手ずつは重い重さを扱えるものの時間がかかり、両手同時は時短で左右差も出にくい反面、重さを扱いにくく上体も起きやすくなります。Studio SWEAT onDemand は、速さと可動域を変えて刺激に変化をつけるよう勧めています。腕の日の最後、トライセプスプレスダウン の後へ入れると 仕上げとして機能します。

出典

  1. 資料・英語 Boehler B, Porcari JP ほか(ウィスコンシン大学ラクロス校)/ACE Best Triceps Exercises Identified by ACE Study
  2. 論文・英語 Serbest K ほか(2026) Effects of dumbbell weight on the rest-pause triceps kickback exercise in women: kinetic, finite element and EMG analyses
  3. 動画 タクトfitness 【腕トレ】ダンベルキックバックで上腕三頭筋を太くする方法
  4. 動画 MELOS -メロス- 引き締まった腕を手に入れるダンベル筋トレ「トライセップスキックバック」の正しいやり方【左右 各10回×3セット】
  5. 動画・英語 Studio SWEAT onDemand How to Do a Tricep Kickback with Good Form. THE BEST ARM EXERCISE EVERYONE CAN DO!

解説動画: トライセプスキックバックのやり方と肘の高さ/筋トレダンジョン - 3分で学べるトレーニング動画ch

概要: 片手ずつ行うダンベルの上腕三頭筋種目。ベンチに片膝と片手をつき、体重をしっかり預けて姿勢をまっすぐ保てる形を作る。肩から先は動かさず肘関節だけが動くため、長頭よりも外側頭に効いてくる種目だと説明している。

肘の高さを最初に作る: 肘は地面と平行になる高さまで上げ、その位置を保ったまま前腕だけを後ろへ伸ばす。肘が低いまま小さく振っている人が多いが、それでは強い負荷がかからない。伸ばし切ったときにダンベルも地面と平行の位置に来るようにすると、三頭筋に強い刺激が入る。

重さの選び方と組み込み方: 重すぎる重りを持つと肩関節が動いてスイングになり、勢いで上げてしまうので効かない。逆に軽い重りでも伸ばし切ったところの収縮でしっかり効かせられるため、自宅に軽いダンベルやペットボトルしかない人にも向く。重い重量を扱いたい場合はスカルクラッシャーなどに任せ、キックバックはトレーニングの後半に置くのがおすすめだとしている。