歴史

頭を使う

今いる場所に、過去の理由が埋まっている

どんな趣味?

本を読み、年表をたどり、なぜそうなったのかを追いかけます。人物の逸話を楽しむ入口から、研究が進むと通説が書き換わる面白さまで幅があります。地図を横に置くと戦の動きが腑に落ち、通勤路の地名の由来が分かると、見慣れた景色に厚みが出ます。年号を覚える作業ではなく、因果をたどる遊びだと考えてください。

始めるのに要るもの

新書や文庫の概説書が一冊1千円前後、地図や図版の多い入門書で2千円台。図書館と自治体の郷土資料室は無料で、地域の歴史はここがいちばん充実しています。博物館の常設展は一般500〜1千円程度。最初に手元へ置くなら、通史を一冊と、その時代の地図が載った本の二冊です。

最初の一歩

今週末は、好きな時代を一つだけ決めて、その時代の通史を一冊読み始めてください。全時代を順にと考えると必ず止まります。もう一つの入口は足で、自分の住む市区町村の郷土資料館や図書館の地域資料コーナーへ行くと、今の町名や道の由来が出てきて、いきなり自分の話になります。

続けるとどうなるか

一年も続けると、通説をなぞる段階から、誰がいつ書いた史料に基づく話かが気になり始めます。ここが分かれ目で、一次史料や自治体史を読む人、城めぐりや古戦場を歩く人、家系や郷土史を自分で調べる人に分かれます。旅行の行き先を自分で決められるようになるのは、生活側の大きな変化です。

向き不向き・注意

通説と俗説の区別が難しく、面白い話ほど根拠が怪しいことがあります。出典を確かめる癖がないと、誤った知識を人に語ってしまいます。評価や史観が絡む話題は立場によって主張が鋭く対立するので、公の場での議論は慎重に。現地を訪ねはじめると交通費と宿泊費が年に数万円になり、本代よりも移動費のほうが大きくなります。

解説動画: 【日本史】02 日本史の「流れ」をつかむ【通史】/YouTube高校 / 日本史・世界史

概要: 流れをつかむとはどういう状態かを、先に体験させる回です。まず日本の歴史をざっと最初から最後まで語り、次に同じ話を年表の時代名と重ねる、最後に時代ごとの重要な出来事を見ていく三段構え。細かい話は流れをつかんでから見ると理解しやすい、という考えで動画そのものもこの順に組まれています。

ざっと通す: 集団で暮らすうちに上下関係が生まれ、支配する側になった貴族とそのリーダーの天皇のまとまりが朝廷。その支配がうまくいかなくなると地方の治安が悪化し、自分の身は自分で守るしかないと武装した人々が武士になります。朝廷が反乱を別の武士の力で抑えるうちに武士の力が強まって政治を任される、その集まりが幕府です。

幕府から今: そこへ外国の勢力が来ると、幕府には対抗できる力がなかった。任せられないと考えた人々が幕府を倒し、天皇の権威を使って近代的な国を作ります。この国を作り替えた人たちの集まりが政府。やがて軍部が政府の言うことを聞かなくなり、戦争へ進んで敗れ、戦争の後に生まれ変わった国がいまの日本だと述べます。

年表と重ねる: 旧石器・縄文・弥生と進むうちに集団の暮らしになり、古墳時代に天皇を中心とした貴族が力を持つ。飛鳥・奈良は貴族の政治で、平安の末に武士が台頭し、鎌倉・室町・江戸と武士の支配が続きます。幕末に外国が来ると武士の時代は終わり、明治・大正で国を作り替え、昭和に戦争、戦後に立て直したと並べます。

転換点: 土器ができて木の実や水を蓄えられ、火を使って煮炊きの幅が広がった。稲作が始まると食料が安定して人口が増える一方で、水や蓄えを奪い合う争いと身分の差も生まれます。困った天皇が仏教に頼れば仏教勢力が政治に口を出す。仕組みが効かなくなるたび次の勢力が出る形が見えてくると、出来事が次の時代へどうつながるかも分かってきます。