語末のeが、前の母音を変える決まり。
サイレントEは、e を付ける前と後の語を並べて読む練習が中心です。cap / cape、kit / kite、hop / hope、cub / cube のように、同じ文字の並びに e を1つ足しただけの組を使います。e を足す前は短母音、足したあとは母音字の名前の音で読みます。最初はa_e / i_e / o_e / u_eを a_e・i_e・o_e・u_e の順に1つずつ入れ、4つがそろってからe_e / y_eの these・theme・type・style に進みます。
e が離れた所から働く仕組みは、知っている2文字のつづりから作ると見えやすくなります。tie を文字カードで作り、ie のカードを i と e の間で切って m を挟むと time になります(英国教育省 Letters and Sounds)。pie から pine、toe から tone も同じ手順で作れます。i と e を線で結んでおくと、1つの音を2つの文字で分けて書いていることが目で追えます。
音の側では、e を付けた語の母音を、日本語の長い「エー」「オー」で済ませないことが要になります。cape の/eɪ/は「エ」から「イ」へ、home の/oʊ/は「オ」から「ウ」へ動かし、bike の/aɪ/は「ア」から「イ」へ動かします。u_e は cute・use の/juː/と、rule・flute の/uː/の2通りがあります。cap / cape の組を10組、短い方と長い方を交互に読み、録って聞き返すと、母音を動かせているかを自分の耳で確かめられます。
書く練習は、聞いて短い母音か長い母音かを決めてから、e を付けるかどうかを決める順番で行います。hop・hope・not・note・pin・pine・cub・cube を順不同で聞き、母音が「名前の音」に聞こえた語にだけ e を書き足し、書いたあとで声に出して読み、聞いた音と同じになるかを確かめます。
同じ形でも短母音のまま読む語は、サイレントEが効かない語としてまとめて覚えます。have / has・give・live・love のように-ve で終わる語と、come / some・done・gone が中心です。逆に、e が無くても cold・bolt の o は長く読み、old・told・hold の束で覚えます(Steacy ら 2018)。できあがりの目安は、hop / hope、not / note、pin / pine を見てすぐに読み分けられることです。
出典
- 公的機関・英語 Department for Education and Skills(英国教育省)(2007) Letters and Sounds: Principles and Practice of High Quality Phonics (DFES-00281-2007)
- 論文・英語 Steacy LM, Compton DL, Petscher Y, Elliott JD, Smith K, Rueckl JG, Sawi OM, Frost SJ, Pugh KR(Scientific Studies of Reading)(2018) Development and Prediction of Context-Dependent Vowel Pronunciation in Elementary Readers