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日本語の5つの母音との違い。

短母音の7項目は、いずれも日本語の5つの母音の1つに吸い寄せられやすい音です。練習は、日本語の「エ」に近い/e/を足場にして、そこから1つずつ離れた音へ広げます。つづりではa / e / i / o / u(短母音)の5文字が、それぞれの短母音を表します。

順番は、/e/、/e/と/æ/の対、/æ/と/ʌ/の対、/ɪ/、/ʊ/、/ɒ/、最後に/ə/です。/e/ と /æ/ は bet / bat、gem / jam、tech / tack のように並べます(Rachel's English・アメリカ英語)。日本語話者にアメリカ英語の母音を日本語の音に当てはめさせた実験では、/æ/ を毎回同じ日本語の音に当てた割合が32%と、11母音でいちばん低くなりました(Strange ら 2001)。/æ/ は決まった置き換え先の無い音なので、先に /e/ と並べて「エより口が開いた音」と位置を決め、そのあとで cat / cut の対に進みます。

次は、舌の高さが違う /ɪ/ です。sit / set、pin / pen、bit / bet のように /e/ と並べると、日本語の「イ」と「エ」の中間に置く音として位置が決まります。唇を丸める/ʊ/は look / luck、book / buck のように /ʌ/ と対にし、唇の丸めだけで語が変わることを確かめます。ここまで進んだら、pat・pet・pit・pot・putt を続けて読み、5文字の短母音を1列で言い分けます。

/ɒ/は、目指す英語を先に決めてから練習します。hot・top の o は、イギリス英語では唇を丸めた短い音、アメリカ英語では唇の力を抜いてあごを下げた音になります(Rachel's English)。アメリカ英語なら cot / cut を、イギリス英語なら丸めた唇のまま短く切る形を練習します。聞くだけの訓練をした日本の大学1年生では、口の前で作る高い母音は伸びた一方、thought の母音のような口の奥や低い所の対には苦手が残りました(Lambacher と Martens 2026)。/ɒ/ と /ʌ/ のような奥の母音には、前の母音より多く時間を取ります。

/ə/は最後です。強く読む音節には出ず、about の a や banana の1つ目と3つ目の a のような弱い音節だけに出るので、単独の母音としてではなく、語の強弱と一緒に練習します。できあがりの目安は、pat・pet・pit・pot・putt を録って聞き返したとき、5語が5つの違う母音に聞こえることです。口の開きと舌の高さの作り方そのものは「母音を言い分ける」の節で扱います。

この節の音を練習する

/e/は、bedのeが表す、日本語の「エ」とほぼ同じ高さの短い母音です。

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出典

  1. 動画・英語 Rachel's English EH [ɛ] vs. AA [æ] Vowels
  2. 論文・英語 Strange W, Akahane-Yamada R, Kubo R, Trent SA, Nishi K(2001) Effects of consonantal context on perceptual assimilation of American English vowels by Japanese listeners
  3. 動画・英語 Rachel's English American vs. British English – Vowel Sounds – Pronunciation differences
  4. 論文・英語 Lambacher SG, Martens WL(2026) Impact of multimodal phonetic training on the acquisition of American English vowels by native Japanese