攻略 | オトモイングリッシュ

鼻に抜ける音と、l・r・w・yの出し方。

鼻音と接近音の6項目は、日本語に近い/m/と/n/から始め、語末の「ん」の言い分け、/w/と/j/、/l/、/r/の順に進めます。/m/と/n/は、語頭ならマ行・ナ行とほぼ同じ作り方で、新しく覚える形がありません。崩れやすいのは語末です。

語末では、sum / sun / sung、Kim / kin / king のように、/m/・/n/・/ŋ/の3つで別の語になります。文の中で語末の子音を聞き分ける課題では、日本語話者は鼻音の取り違えが多く、はっきり読んだ文でも23%、速く読んだ文では34%を誤りました(Ito 2010・学会の要旨)。日本語の「ん」は後ろの音に合わせて形が変わる音で、語末の口の形で語を分ける習慣がありません。練習では語末の鼻音を1秒伸ばして止め、唇が閉じているか(m)、舌先が歯ぐきに付いているか(n)、舌の奥が上がっているか(ŋ)を確かめてから口を開けます。sung や long の終わりに g を足さないことも、同じ段で確かめます。

/w/と/j/は、/j/ より /w/ に時間を割きます。日本で英語を学んだ日本語話者は、/ji/ と /i/ は日本語の感覚のままで聞き分けられた一方、/wu/ と /u/ の聞き分けはずっと苦手でした(Zhou ら 2025)。日本語の「ウ」と英語の /w/ で唇の丸め方が違うことが、差の原因と考えられています。woman・wood・would・wool のように /w/ のあとに「ウ」に近い母音が続く語を、唇を前に突き出した形から言い始めます。year と ear の言い分けは、/w/ の語のあとの確かめに回します。

/l/と/r/は最後に置き、l を先にします。l は舌先を付けたまま声を出し続ける音で、日本語のラ行の「付けて弾く」を「付けたまま保つ」に変えれば作れます。r は舌先をどこにも付けない、日本語に無い形から作るので、l で舌先の感覚をつかんでから進みます。対は light / right、play / pray、collect / correct の順に、語頭、子音のあと、母音のあいだへ広げます。1音ずつの作り方と切り替えの手順は「lとrを出し分ける」の節にあります。

できあがりの目安は、sum・sun・sung を録って聞き返したとき、終わりの響きが3通りに分かれて聞こえることと、wood の言い始めで唇が前に出ているのが卓上ミラーで見えることです。

この節の音を練習する

/m/は、manのmが表す、唇を閉じたまま鼻から声を出し続ける音です。

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聞く・言う

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出典

  1. 論文・英語 Ito K(2010) Perception of place-of-articulation contrasts in English word-final consonants by Japanese adult second language learners(学会の要旨)
  2. 論文・英語 Zhou WW, Nakayama M, Fujimori A(2025) Perception of English semivowels by Japanese-speaking learners of English