下ごしらえ・加熱・盛りつけ・片づけの段取り。
料理動画のチャンネル「メガネキッチン」は、筑前煮を作る動画で、具材を切る工程を野菜から始める理由を「まな板が汚れないから」と説明しています。野菜を先に切ってしまえば、まな板を洗う回数を増やさずに、そのまま肉や魚の下ごしらえへ進められます。この動画では、れんこんは生のまま切るのが大変なので先に茹でてから切り、さといもは皮をむいて切ったあと、角を落とす面取りをしてから使っています。面取りをしないと、角が煮汁の中で崩れて汁が濁ってしまうと説明しています。
仕上げの煮込みで味を入れながら火を入れる分、下ゆではやや硬めで止め、茹で上がったら冷やして締めるようにして余熱で火が入りすぎないようにする、という原則で進めています。にんじんは3〜4分ほど茹でて芯を少し残し、同じ湯でごぼうも茹で、続けてれんこんとさといもは酢を加えた別の湯で一緒に茹でて、白さを保ちながらさといものぬめりも取り除いたあと、酸味が残らないよう水にさらしています。たけのこ・こんにゃく・しいたけは、火を通す目的ではなく、それぞれのにおいを抑える臭み取りとして茹でると説明しています。
鶏肉は、皮目を油を使わずにフライパンで焼いて余分な脂を落とし、出てきた脂はキッチンペーパーでふき取ってから、一口より少し大きめに切っています。大きめに切るのは、煮ているあいだに肉が少し縮むためと説明しています。出汁を沸かしてから鶏肉を入れ、出てきたアクを取り除き、中火でコトコト煮て旨みを出したら一度取り出します。鶏肉を入れたままにすると、ぱさついて風味が落ちてしまうためです。調味料は、分量をいきなり全部入れるのではなく、少しずつ味を見ながら加えるほうがよいと説明しています。
野菜を戻して調味料を加えたら弱火にし、落としぶたをしながら煮込みます。最後は煮汁を飛ばして濃さとつやを出し、鍋の中の音がふつふつという煮立つ音からジリジリという音に変わったときが仕上げの合図だと説明しています。盛りつけは、きれいに整えようとするのではなく、材料をこんもりと盛ってすき間を目立たせず、赤や緑の色が最もよく見える位置に配ると説明しています。
片づけは、最後にまとめてではなく調理の最中にも組み込まれています。ゴードン・ラムゼイは、ゴミを入れるボウルを調理台の脇に置いておくと、ゴミ箱まで何度も往復せずに済むと説明しています。同じ料理を何人分も作るときは、1人分を最初から最後まで仕上げてから次に移るより、工程ごとにまとめて進めるほうが早いこともあります。ピザ窯の動画を出すチャンネル「Got2EatPizza」のエリーは、3枚のピザ生地を先にまとめて伸ばして1枚ずつ覆って休ませ、窯の温度が戻る待ち時間にトッピングを済ませる順番に変えたところ、作業が途切れなくなったと説明しています。
下ごしらえをすべて終えてから火にかけると、加熱の途中で材料を切りに戻ったり、洗い物のために火から離れたりする回数を減らせます。下ごしらえ・加熱・盛りつけ・片づけの順番を保つことが、料理をスムーズに進める土台になります。
出典
- 動画 メガネキッチン 元和食料理人が解説!筑前煮の作り方 プロがコツをわかりやすく解説!
- 動画・英語 Gordon Ramsay 50 Cooking Tips With Gordon Ramsay | Part One
- 動画・英語 Got2EatPizza New Pizza Workflow: How I Cook Multiple Pizzas Faster



