最初に要る道具、借りて済む道具、後回しでよい道具の分け方。
キャンプギアは、「絶対に要る道具」「借りるか自宅の物で済む道具」「続けると決めてから買う道具」の3段に分けてそろえると迷いません。米国国立公園局(NPS)は、ナビゲーション・日焼け対策・予備の衣類・照明・救急用品・火おこし・修理キット・非常食・水分補給・緊急用シェルターの10種を野外活動の基本装備として挙げていますが、このうち「照明」「火おこし」「緊急用シェルター」の3つは、日帰りを含まない1泊のキャンプでも同じく最初に要る道具にあたります。
最初に要る道具は、夜を無事に越すための一式です。米国土地管理局(BLM)は、ドームテントなどのテントとレインフライ・グランドシート・寝袋・マットまたはコット・ヘッドライトまたはLEDランタン・ゴミ袋・飲み水・食料を必需品に挙げています。封筒型シュラフやインフレーターマットは、寝袋と地面の冷えを防ぐ組み合わせとして欠かせません。この一式が無いと、設営も就寝もできないため、最初の1回で必ず持っていく道具になります。
ローチェアやテーブルのような家具は、BLMの必需品リストにも入っていますが、サイトの説明を確かめて、備品にあるものを除き、足りない分だけ自分の道具で埋めるという考え方が示されています。レンタルや常設の道具がある区画を選べば、アルミテーブルや椅子は最初の1回は借りて済ませ、自分の道具を買うかどうかを後で決められます。焚き火の道具も同じで、焚き火台・着火剤・ライター・チャッカマンは借りられるキャンプ場も多く、まずは借りて使ってみてから自分の道具を選ぶと失敗が少なくなります。
後回しでよい道具は、1つの道具で複数の目的を果たせるかを基準にすると選びやすくなります。NPSの必需品リストにも、照明や修理キットのように用途を兼ねる道具が並んでいます。ランタンスタンドや焚き火テーブル、予備のファイヤースターターは、あると便利ですが無くても1泊は乗り切れる道具なので、数回キャンプを続けてから買う判断でかまいません。斧やナタのような薪を割る専用の刃物も同じで、最初の数回は市販の焚き火用の薪をそのまま使えば足り、焚き火に慣れてから加えれば十分です。
ありがちな失敗は、優先順位を逆にすることです。BLMは「現地に着いてから設営の仕方を確かめるのではなく、出発前に練習しておく」よう勧めています。テントを一度も広げずに現地へ向かい、日没後に手探りで設営に手こずると、他の道具をそろえる余裕も無くなります。反対に、コットのような寝床の格上げや収納用のギアバッグは、1泊目の失敗を減らす効果が薄いため、まずは「最初に要る道具」を一式試すほうが先です。
出典
- 公的機関・英語 米国国立公園局(NPS)(2026) The Ten Essentials
- 公的機関・英語 米国土地管理局(Krista Berumen)(2025) Pitch Perfect: A Beginner's Guide to Camping Adventures

















