キャンプ道具図鑑 | オトモネイチャー

焚き火台は、地面を焼かずに火を育てる土台。

写真: Antonio Zugaldia from Washington, D.C., United States / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)

道具の特徴

焚き火台は、焚き火を地面に直接せず台の上で燃やすための道具です。米国国立公園局(NPS)の Leave No Trace は、焚き火は既存の火床・fire pan(受け皿)・盛り土の上で行い、手で折れる枯れ枝だけを使って小さく保つよう勧めています。形は箱型・皿型・メッシュ型などがあり、大きさも小型から大型まで様々です。使う料理と人数に合わせて選び分けます。英語の動画(Simon)は、焚き火の網を、脚で立つもの・丸太や石に渡すだけのもの・支柱で高さを変えるもの、という3タイプに分けて紹介しています。

選び方

脚を伸ばして高さを変えられるものは、火との距離を動かせて火加減を合わせやすくなります(Simon・英語の動画)。網の厚みで比べると、厚手のチタンなら安定して歪みにくく、薄いメッキ鋼だと重い鍋で潰れやすくなります。丸太や石に渡すだけのタイプは、動く部品がなく軽いので、持ち運びにも向きます。棒の間隔が狭い網なら、ソーセージなどが火に転がり落ちにくくなります。収納袋に入れると、煤で周りの荷物を汚しにくくなります。

使い方のコツ

平らで空の開けた場所に置き、焚き火シートを敷いて地面を守ります。直径3メートルほどの草を取って土を出し、木の根元は熱で根が傷むので離し、斜めの地面は薪が落ちるので避けます(焚き火マイスターの井野さん・日向TV)。テントや植物、低い枝からは少なくとも15フィート(約4.6m)離すようにします(Smokey Bear・米国の防火キャンペーン)。燃え残った端は、火ばさみで薪の向きを逆にすると綺麗に燃えます。風下にはテントを立てません(井野さん)。

焚き火シート写真: Rama / CC BY-SA 2.0 fr
火ばさみ写真: 不明 / CC0

手入れ・注意

使い終わったら、灰になるまで燃やし切るのが基本です。灰になるまで燃やして完全に消し、冷えた灰はまきます(米国国立公園局・NPS)。水で消す手順(Smokey Bear)もありますが、水をかけると台が歪むことがあるので、火消しつぼのような容器に入れて自然に消す方法もあります(井野さん)。冷めたら灰を払い、水気を拭いて乾かしてから収納します。鉄製の網は油を塗り忘れると錆が出やすく、使うときには十回中九回は表面に錆が出ていました(Simon)。ステンレスの網は錆びないのが利点です。

焚き火台

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CAMP HACK

の解説動画

薪割りから着火まで、焚き火台の上で火を育てる手順

概要

講師役と初心者役の二人が、薪をナイフで割るバトニングから削り出し、火花での着火、火が安定するまでの薪の組み方までを一続きで実演する講座。焚き火台の上で火を育てることを前提に、道具の選び方と手の動かし方を一つずつ確かめながら進むので、どこで手を抜くと火がつかないのかが順番に見えてくる。

薪とナイフを選ぶところから

薪は針葉樹が持って軽く断面も粗いのに対し、広葉樹はずっしり詰まっていて水分も抜けにくい。節の入った薪は刃が食い止められ、無理に力を入れるとナイフが欠けたり折れたりするので避け、繊維がまっすぐ通ったものを選ぶ。ナイフは刃渡り五センチほどの小型でも割れるが、根元が太く先へ細くなる形なら根元で割り、細い先で調理までこなせると勧める。

割り台の置き方とバトニングの叩き方

薪割り台を挟むと刃が石など硬いものに当たらず、刃こぼれを防げる。台の面が斜めだと叩く力が逃げるので水平に置き、薪も切り口が直角に近い向きで立てる。叩き棒は針葉樹どうしでは軽すぎて食い込まないため、重くて硬い木を選ぶ。刃先を軽く打ち込んで固定したら、片側を押さえながら刃が水平に降りるよう叩き、最後まで振り下ろすと台に刃が当たるので途中から力を抜き、短いピッチでパカッと割れるところまで運ぶ。

フェザースティックの削り方

フェザースティックは刃を立てると木に深く食い込んで前に進まないので、刃を寝かせて木の面を滑らせるように薄く削るのが要点。薄く削れた分はくるっと巻き、巻きが強いほど火花が絡んで火が移りやすくなる。同じ場所ばかり削らず、削るたびにできた角を探して木を回しながら進める。握りは指先だけに力を入れ、残りは力を逃がすくらいがちょうどいい。

火花での着火と火の育て方

削った薪を組み、ほぐした麻ひもを絡ませておく。火花はナイフの刃ではなく背を使い、ロッドに四十五度で当てて削り取る。持つ手が宙に浮くと火花が小さくなるので、手を固定して押しつけながら引く。火がついても慌てず、勢いのあるうちに次の薪を足す。理想は下から上へ燃え上がる形で、落ち着いたら広葉樹を一本置いてそこへ立てかけ、頂点のある組み方にして火床を保つ。

出典: CAMP HACK(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 公的機関・英語 National Park Service(2022) Leave No Trace Seven Principles
  2. 公的機関・英語 Smokey Bear(Ad Council・米国農務省森林局 ほか) How to Put Out a Campfire | Smokey Bear
  3. 動画 日向TV 【初心者必見】超簡単!プロが教える「正しい焚き火のやり方」と6つの「心得」
  4. 動画・英語 Simon, a bloke in the woods Grills, Grates and Fire Anchors. What I use for Campfire Cooking.

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