攻略 | オトモネイチャー

テントの乾燥、刃物と火器の手入れ、次回に向けた見直し。

帰ってからの手入れは、乾かすものを先に広げてから始めます。テントは、しまう前に完全に乾かすことが最も大事です。湿気は細菌を育て、細菌が生地を劣化させます(アウトドア用品を売るREIの動画・ミランダ)。雨の中で使ったテントは、帰ってすぐ袋から出して乾かす場所に置き、帰り道が長ければ車内で広げます(同)。ノースダコタ州立大学の普及部は、通常の温度なら湿った面には数日のうちにカビが生えるとしています。フライシートとインナーテントは表が乾いても底が濡れていることがあり、グランドシートも一緒に裏返して乾かします。

フライシート写真: User:Smack / Public domain
インナーテント写真: Charbel Zakhour / CC BY-SA 4.0
グランドシート写真: PattayaPatrol / CC BY-SA 4.0

泥がついた道具は、乾かす前に洗います。コンクリートに幕を直接広げると傷むため、下にグランドシートを敷いてから水をかけます(もじゃ夫婦・チャンネル名)。草や泥は乾いてから叩き落とすほうが取れ、カーポートの下で乾いた幕も改めて天日に当てます。洗っていると、洗いながら張り綱の細りや穴にも気づけたという利点もあります。一方、風が強い日の防水スプレーは飛んで生地に乗らない点には注意します。

乾いた幕は、しまい方で寿命が変わります。湿気が問題になるからこそ、乾いた幕は密閉できる箱に入れず、押し入れの棚やベッドの下に置けば足ります(ミランダ)。たたんだり巻いたりせず、袋に押し込むのも同じ理由で、折り目が繰り返されると生地と防水の層に弱い場所ができるためです。ポールをつなぐゴムひもは弾力を失うことがあるので、長く使っていないテントは出発前に一度組み立てて確かめます(同)。

刃物は、汚れを落として乾かし、油を塗ってからしまいます。さびは粗い鋼たわしや軽石で落ちますが、強い研磨材でついた傷からはさびが戻ります(ウィスコンシン大学の普及部・園芸の刃物の資料)。汚れとさびを落として乾いた金属面に、油やさび止めを塗るのが順序です(同)。鈍った刃は冬にしまう前に研ぎ、小屋や車庫のように地面から離れた乾いた場所に置きます(イリノイ大学の普及部)。研ぐときは、平やすりで元の角度のまま研ぎます(ジョージア大学の普及部・ポールディング郡)。斧とナタ、まな板・ナイフ、火ばさみは、どれも同じ手順で扱えます。木の柄に塗る煮た亜麻仁油は、染みた布が自然に発火するおそれがあります(ウィスコンシン大学の普及部)。

斧写真: タクナワン / CC BY-SA 3.0
ナタ写真: en:User:TrewTrewornan at en.wikipedia / CC BY-SA 3.0
まな板・ナイフ写真: Donovan Govan. / CC BY-SA 3.0
火ばさみ写真: 不明 / CC0

火器は、燃料と器具を分けてしまいます。ガスカートリッジは、炎天下の砂浜や河原、車内のように高温になりやすい場所へ放置しません(製品評価技術基盤機構)。直射日光で高温になる車内への放置は大変危険です(同)。Oリングの劣化や接続部の汚れからガスが漏れて引火するおそれもあるため、点検は出発前に済ませます(同)。OD缶とCB缶は、シングルバーナーから外して涼しい場所にまとめます。ヘッドライトやLEDランタンは、電池を抜いて別に保管します(ミランダ)。電池が腐食すると、本体の電気部品が傷みます(同)。

OD缶写真: R. Henrik Nilsson / CC BY 4.0
CB缶写真: Blake Turner / CC BY-SA 4.0
ヘッドライト写真: Siarhei Besarab / CC BY-SA 4.0
LEDランタン写真: VSchagow / CC BY-SA 4.0

鋳鉄の調理器具は、水気を残さないことが要点です。洗剤や鋼たわしは油の被膜をはがすので避け、冷めてから水と布で洗い、拭いて薄く油を塗ります(ミシシッピ州立大学の普及部)。水に浸けたままにすると、水分がさびのもとになります(同)。軽いさびは濡れた布と粗塩でこすり、残るときは酢に15分ずつ浸けて15分おきに確かめます(同)。油の被膜を作り直すなら、薄く油を塗って華氏350度(約177度)のオーブンで逆さに1時間焼き、3〜4回繰り返します(同)。スキレット・ダッチオーブン・鉄板は、どれも乾かしてから油を塗る手順でさびを防げます。焚き火台も、冷えた灰を落として乾かしてからしまいます。

スキレット写真: Ruth San / CC BY 2.0
ダッチオーブン写真: McClure's Magazine / Public domain
鉄板写真: TaurusEmerald / CC BY-SA 4.0
焚き火台写真: Antonio Zugaldia from Washington, D.C., United States / CC BY 2.0

最後に、次の1泊に向けた見直しをします。救急セットは、使った物をその場で書き出し、補充してからしまいます(ミランダの別の動画)。絆創膏が開いたまま残ると、必要なときに使えません(同)。燃料の缶は鍋に入れたままにせず一か所にまとめ、残りの多い缶を選んで持ち出せる状態にしておきます(同)。しまいながら燃料の残りやごみ袋の不足を確かめると、次の支度が楽になります(CAMP HACK)。帰宅から24時間のうちに手を付けられれば十分で、荷物を毎日目に入る場所に置くと忘れません(REI)。

出典

  1. 公的機関・英語 ノースダコタ州立大学普及部(Kenneth Hellevang)(2023) Molds in Your Home(AE1179)
  2. 公的機関・英語 ウィスコンシン大学普及部(Justin Eckelberg・Craig Saxe)(2013) Maintaining Lawn and Garden Tools(XHT1214)
  3. 公的機関・英語 イリノイ大学普及部(Mary Fischer)(2021) Proper maintenance extends lifespan, saves money on garden tools
  4. 公的機関・英語 ジョージア大学普及部ポールディング郡(Phillip Prichard)(2023) How to Care For and Winterize Your Garden Tools
  5. 公的機関・英語 ミシシッピ州立大学普及部(Michaela Parker) How to Care for Cast Iron
  6. 公的機関 NITE(製品評価技術基盤機構)(2021) 増加するキャンプ需要~初心者が守るべき注意点~
  7. 動画・英語 REI How to Store Your BACKPACKING Gear So it Lasts! | Miranda in the Wild
  8. 動画・英語 REI What I Do With My Backpacking Gear AFTER a Trip!
  9. 動画 もじゃ夫婦 【キャンプ道具】雨キャンプの後は超過酷!それでもギアメンテナンスを楽しむ!
  10. 動画 CAMP HACK 何をどう片付ける??キャンプ撤収時のお手本タイムスケジュール例を見てみよう