キャンプ道具図鑑 | オトモネイチャー

封筒型シュラフは、ゆったり眠れる四角い形の寝袋。

写真: Smack (talk) / Public domain(Wikimedia Commons)

道具の特徴

長方形に縫われた寝袋で、首元と足元に余裕があり布団に近い感覚で眠れるのが持ち味です。同じモデル同士ならジッパーをつないで二枚を一枚の大きな寝袋にできるものも多く、全部開けば掛け布団としても使えます。弱点も形から来ます。首元が大きく開くぶん外の冷気が入り、温まった空気も逃げやすいのが泣き所です。頭を覆うフードが付かない型が多く、耳や後頭部が冷えます。同じ保温性能ならマミー型シュラフより大きく重くなりがちで、車で行く春から秋のキャンプがいちばんの出番です(ゆるキャンぷ沼のほとり)。

マミー型シュラフ写真: Smack (talk) / Public domain

選び方

まず快適使用温度を見て、行く場所の朝の最低気温より五度ほど余裕のあるものを選ぶと失敗しません。極限温度は生存の限界値なので、選ぶ基準にしてはいけません。表示の温度は条件つきの目安です。夏用と秋用の寝袋をサーマルマネキンで測った実験では、気温と湿度の違いで実効の断熱値が変わりました(Skrzetuskaら2022年)。フードが無い型を寒い時期に使うなら、ニット帽やネックウォーマーを足す前提で選びます。収納サイズは大きくなりがちなので、車の積載と一緒に考えておくと安心です。

使い方のコツ

寝る前に袋から出して十分ほど広げておくと中綿がふくらんで本来の暖かさに戻ります。足先は眠る間に冷えやすく、冷えた室内で男女14人が3時間過ごした試験では、通常の寝袋で足先の温度が下がり続けました(Songら2016年)。封筒型は足元が広いので、湯たんぽや電気毛布を入れても邪魔になりません。逆に足元が蒸れたら、L字のジッパーを足側だけ開けて熱を逃がします(ゆるキャンぷ沼のほとり)。下からの冷えには、インフレーターマットのような厚いマットが効きます。マットの断熱はR値という共通の指標で比べられます(Therm-a-Rest・メーカーの資料)。

インフレーターマット写真: Pierrelagrange / CC BY 3.0

手入れ・注意

帰宅したら陰干しして、汗の湿気を完全に抜きます。圧縮袋に入れたまま保管すると中綿がつぶれて保温力が落ちます。大きなメッシュ袋に軽く入れるか、ハンガーで吊るして保管してください。洗濯は表示に従い、年に一度くらいが目安です。

封筒型シュラフ

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封筒型とマミー型、寝袋の形の違いを入り比べる

概要

足元の形が違う2種類の寝袋を並べ、実際に中に入り比べながら違いを説明する。足元が四角いものが封筒型、体に沿って細くなっているものがマミー型で、マミーは包帯を巻いたミイラの形から来た呼び名だと紹介している。カタログ上の説明ではなく、入ってみた感覚で語っているのが中心。

封筒型は足元が広い

封筒型は足元が四角く、中に入ると横にも足元にも余裕がある。実際に入ると足を開いた姿勢のまま寝られるほどのゆとりがあり、体を締め付けられる感じが苦手な人に向く形だと説明している。寝返りや姿勢の自由度がそのまま寝心地につながる形状といえる。

マミー型は温まった空気を逃がさない

マミー型は体にフィットする形で、程よく包み込まれる寝心地になる。体で温められた空気が体に沿って均等にとどまるので、少し寒くなってきた時期でも暖かく快適に眠れるのが利点。足元は封筒型より狭いと思われがちだが、このメーカーのものはかなり大きめに作られていて、中で膝を立てられる程度のゆとりがあると実演して見せている。

寒い時期は中に一枚足す

寒い時期には、家にある毛布やインナーフリースを寝袋の中に入れて併用すると、より暖かく快適に眠れると勧めている。中に一枚入れても動ける余裕が要るため、寝袋自体が通常より大きめに作られていることがここで効いてくる。封筒型とマミー型はどちらにも良さがあり、形の違いを踏まえて選んでほしいと締めくくっている。

出典: Bears Rock公式チャンネル(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 動画 ゆるキャンぷ沼のほとり 【キャンプ初心者必見】シュラフ・寝袋の選び方『封筒型 vs マミー型』どっちを選んだら正解? 春・夏・秋キャンプと冬キャンプは全く違う!
  2. 論文・英語 Skrzetuska E, Agier M, Krucińska I(2022) Study of Influence of Atmospheric Conditions on the Thermal Properties of Sleeping Bags
  3. 論文・英語 Song WF ほか(2016) Use of a novel smart heating sleeping bag to improve wearers' local thermal comfort in the feet
  4. 資料・英語 Therm-a-Rest(Cascade Designs)(2023) The ASTM R-Value Standard: Rating Sleeping Pad Insulation

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