湯の温度・泡立て・すすぎ・拭き方。
洗顔は、泡を作る段と、泡で洗う段に分けて組み立てます。手を洗ってから、洗浄料に少量の水またはぬるま湯を加え、手のひらや洗顔ネットで空気を含ませながら円を描くように混ぜていきます。水は一度に足さず少量ずつ加え、泡が濃すぎるときも水の量で調整します。目安は手のひらを逆さにしても落ちないくらいのきめ細かい泡で、大きさはレモン1個分ほどです。洗顔ネットを使うと少ない洗浄料でも空気を含ませやすく、手だけで作るときは、水を少しずつ足しながら90秒ほどかけて混ぜます(Kadzumiko(かづみこ)美肌チャンネル)。量が増えたら、手のひらを軽く曲げてすくい上げたり上から押さえたりして、粗い気泡を抜いてきめを整えます。
洗う前に、32℃前後のぬるま湯で顔を軽く予洗いします。泡は皮脂の多いTゾーンから先にのせ、指の腹で肌をこすらず泡を転がすように広げます。洗浄成分が汚れを吸着して落とすので、力を入れてこすらなくても汚れは落ちます(友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医))。洗浄料を顔にのせてから洗い流すまでは10〜20秒ほどにとどめます。のせている時間が長くなるほど、必要な皮脂まで失われやすくなるためです。
湯の温度と泡にこだわるのは、乾燥と摩擦を避けるためです。熱すぎるお湯は皮膚に必要な皮脂やうるおい成分まで洗い流してしまうので、ぬるま湯を使うと肌の乾燥を防ぎやすくなります。きめ細かい泡はクッションの役割を果たし、指や手のひらが直接肌にこすれるのを防ぎやすくなります。泡立てが足りないと洗浄料の濃度が均一にならず、力を入れてこすりがちになります。乾燥性の皮膚炎の患者が泡の洗浄料と素手か綿タオルで腕や脚を4週間洗った試験では、前腕の角層のセラミドが増え、かゆみが軽くなりました(体での結果。Takeuchi ら、2023年)。
すすぎもぬるま湯で、髪の生え際やあご下まで洗浄料が残らないように流します。すすぎ残しは肌荒れの原因になり得ます。きめ細かく泡立てておくと、こすらずに水をかけるだけで泡が流れ落ちるので、すすぎの段でも手で肌をこすらずに済みます。最後は清潔なタオルでこすらずに水分を押さえるように拭き取ります。洗顔では汚れと一緒に皮脂も取れるので、拭いたらすぐに保湿へ進みます。
避けたいのは、熱いお湯で洗う、洗浄料を泡立てずに手でこすりつける、1日に何度も洗いすぎるの3つです。「皮脂は取れば取るほど良い」という説のとおりに洗う回数を増やすと、乾燥や刺激につながりやすくなります。洗浄料は少なすぎると洗浄力が足りず、多すぎると泡が濃くなってつっぱりや乾燥の原因になります。洗浄料や水を長く肌に当て続けると必要な皮脂まで流れ、バリア機能の低下につながります。洗い方を見直しても赤みやかゆみが続くときは、皮膚科に相談します。
出典
- 論文・英語 Takeuchi S ほか(2023) Physiological effects of appropriate washing on xerotic skin
- 公的機関・英語 米国皮膚科学会(AAD) Face washing 101
- 動画 友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医) 【皮膚科医が実践】正しい洗顔方法
- 動画 友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医) 皮膚科医が教える朝洗顔しないと起こる驚愕の事実!
- 動画 オルビス ビューティスタジオ(洗顔料の販売元。利害あり) 【濃密泡の作り方】プロが教える!手だけで濃密泡を簡単に作るテクニックをご紹介!
- 動画 服部ゴッドハンド恵(エステティシャン。サロンの紹介を兼ねる) エステの基本編⑤!エステティシャン 基本の洗顔法&泡洗顔を効率的にガーゼで拭き取る方法
- 動画 Kadzumiko(かづみこ)美肌チャンネル 洗顔 泡立て 手 90秒 富山


