道具図鑑 | オトモマッスル

洗顔料を泡立ててきめ細かい泡を作るための道具

写真: GEEK KAZU / CC BY 2.0(flickr・トリミング)

用途

洗顔料と水を含ませて揉むことで、空気を含んだ泡を作るための道具です。洗顔料に対して表面積を増やすことができるため、少ない洗顔料でも密度の高い泡を作りやすくなります。洗浄剤を扱う花王の研究者は、泡の空気の割合が84%を超えると泡の形が丸から多角形に変わり、丸みに戻ろうとする力で汚れの油を吸い込む現象を見つけ、泡立て時間を変えた実験できめ細かく密度の高い泡ほど洗浄成分が皮膚に残りにくいと報告しています。

選び方

網目の細かさや素材(ナイロン製、天然繊維由来のものなど)によって、泡立ちやすさや泡のきめ細かさに違いがあるとされています。持ち手が付いているタイプは片手で扱いやすく、吊り下げ用の紐が付いていると洗面所で乾かしやすいという特徴があります。実際に使って自分に合うものを探すとよいと考えられます。

使い方と手入れ

使用後は水でよくすすいで洗顔料を洗い流し、軽く絞ってから風通しの良い場所で乾かします。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなるため、使うたびに乾かす習慣が勧められています。海外の研究では、天然のヘチマ製スポンジで湿らせた未使用品でも細菌の種類がグラム陰性菌中心に変わったという報告や、患部とスポンジから同じ菌が遺伝子解析で見つかった症例があります。素材は違いますが、網目の傷みや汚れが気になってきたら、新しいものに交換するとよいとされています。

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泡がクッションになり、摩擦を防ぐ

洗顔料を泡立てずに指でそのまま肌にのせると、指と肌が直接こすれ合う力が強くなりやすいと考えられています。きめ細かい泡を間に挟んで洗うと、泡がクッションのような役割を果たすため、指が肌に直接触れにくくなり、こすらずに洗いやすくなるとされています。肌の一番外側でバリアの役割を担う角層はとても薄く、繰り返しの摩擦が刺激になりやすいとされており、泡を使ったやさしい洗い方が勧められる理由の一つになっています。

手だけで泡立てるより、効率よく仕上がる

洗顔料を手のひらだけで泡立てようとすると、水と空気をうまく含ませるのにコツも時間も必要です。洗顔ネットは網目に水と洗顔料を含ませてもみ込むことで空気を取り込みやすく、少ない洗顔料からでも短時間できめ細かい泡を作りやすいとされています。忙しい朝でも取り入れやすい工夫として紹介されていました。

泡立ての基本の流れ

まずネットにたっぷり水を含ませ、そこへ適量の洗顔料をのせます。ネットを両手で挟むようにもみ込みながら水・空気・洗顔料を混ぜ合わせていくと、弾力のある泡が少しずつ育っていきます。泡が持ち上がるくらいの硬さになったら、ネットから絞り出すようにして手に取り、顔にのせて使います。

網目やサイズの違いで泡立ちの感触が変わる

網目の細かさや重なっている層の数、ネット全体の大きさによって、できあがる泡の量やきめ細かさ、弾力に違いが出るとされています。柔らかい素材のものは扱いやすく、大きめのネットは一度に多くの泡を作りやすいなど、製品ごとに特徴があるようです。使ったあとは水でよくすすいでから風通しの良い場所で乾かし、網目の傷みや汚れが気になってきたら状態を見ながら取り替えることが、清潔に使い続ける基本になります。

出典: ハダミス(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 資料 花王株式会社(坂井隆也) 花王の顔|泡で汚れは落せない?化学界も驚愕の新常識「できっこない」を覆す研究員の底力(前編)
  2. 資料 花王株式会社(坂井隆也) 花王の顔|「泡立て洗顔」が大切な「本当の」理由
  3. 論文・英語 Bottone EJ, Perez AA, Oeser JL(1994) Loofah sponges as reservoirs and vehicles in the transmission of potentially pathogenic bacterial species to human skin
  4. 論文・英語 Lam PW, Chan AK, Chau NYE, Clark ST, Kozak RA(2022) Streptococcus pyogenes secondary impetigo due to loofah sponge use

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