攻略 | オトモマッスル

メイクの濃さに合わせたクレンジングの選び方と、こすらない落とし方。

メイクを落とす段は、その日に肌へ何を付けたかで、使う製品と組み合わせを決めます。クレンジングには、オイル・バーム・クリーム・ミルク・ジェル・ふき取りタイプなど、油分の配合量や質感が異なる種類があります。落ちやすさは、界面活性剤に加えて油分をどれだけ含むかで変わります。選ぶ基準は肌質よりもメイクの量で、日焼け止めやポイントメイクの多い日はオイルやバームのように洗浄力の高いタイプを、メイクが薄い日はミルクやクリームのようにやさしいタイプを選びます(友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医))。パッケージの「ウォータープルーフ対応」といった表示や、全成分表示の順番のルールに沿って並んだ成分も、選ぶときの手がかりになります。

なじませ方は、タイプによって違います。オイルタイプはつけた瞬間から油分がメイクに吸着し始めるので、少量の水となじませ、肌の上が白っぽく変わったところで洗い流します。ジェル・ミルク・クリームタイプは油分が界面活性剤の膜の中に閉じ込められていて、肌の上で指を動かしてなじませてから油分が働き始めます。メイクが濃い日にミルクやクリームを選ぶと、落ちにくさを感じてこすってしまい、かえって肌への負担になりえます。やさしい使用感のイメージより、その日のメイクの落ちやすさに見合ったタイプを選ぶほうが、こすらずに済みます。

日焼け止めやメイクをした日は、油分となじませて浮かせるクレンジングと、汗や水溶性の汚れを落とす洗顔料の両方を使うダブル洗顔が選ばれてきました。メイクや日焼け止めの油分の多い汚れと、汗や皮脂の酸化物の汚れでは、落としやすい洗浄成分の性質が異なるためです。クレンジング料自体の洗浄力を高めて洗顔を省けるとうたう製品もあるので、製品の表示と、メイクの濃さ・日焼け止めの量・汗のかき方に合わせて、クレンジングだけで済ませるか洗顔料も重ねるかを決めます。毎日続けるなら、洗浄力の高いクレンジングと洗浄力の高い洗顔料を重ねるより、穏やかなクレンジングと刺激の少ない洗顔料を組み合わせるほうが負担を抑えやすくなります(かずのすけ)。

「皮脂は取れば取るほど良い」という考え方で、メイクをしていない日にまで両方を重ねると、必要な皮脂まで落としすぎて乾燥や刺激につながることもあります。洗いすぎると、皮脂が過剰に出る反応を招く可能性も示されています(Li ら、2025年)。一方で、洗浄力を抑えた洗顔料だけでは毛穴にたまった皮脂の酸化物が落としきれないこともあり、メイクの有無だけでは一律に決められません。クレンジングは種類を問わず皮脂などのうるおい成分を一緒に流す面があるので、肌質に合わせて選ぶのは、そのあとに使う化粧水や乳液のほうです。

よくある食い違いは、毎日フルメイクではないのに洗浄力の高いオイルタイプを習慣的に使うことと、濃いメイクの日にふき取りタイプやクレンジングだけで済ませて汚れが残ることです。使ったあとに肌がつっぱる・カサつくなら、クレンジングと洗顔料の組み合わせが自分の肌には強すぎる見込みがあります。毎日使っても乾燥や刺激を感じない組み合わせは、使い続けても大きな問題になりにくいとされます。ダブル洗顔が肌に合うかどうかには個人差があり、絶対にこうすべきという決まりはありません。つっぱりや赤みが続くときは、回数や方法を見直したうえで皮膚科に相談します。

出典

  1. 論文・英語 Schmid-Wendtner MH, Korting HC(2006) The pH of the Skin Surface and Its Impact on the Barrier Function
  2. 動画・英語 Dr. Danny Guo(皮膚科医) The Most Science-Backed Skincare Routine | Dr. Danny Guo
  3. 動画・英語 Dr Dray(皮膚科医) How to choose the right cleanser| Dr Dray
  4. 動画 友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医) 肌質別は間違い⁈正しいクレンジングの選び方 / How to Choose the Right Cleanser? Not Related to Your Skin Type?
  5. 論文・英語 Li D ほか(2025) A Comprehensive Review: The Bidirectional Role of Sebum in Skin Health
  6. 動画・英語 Doctorly(皮膚科医) DOUBLE CLEANSE LIKE A DERMATOLOGIST
  7. 動画 かずのすけ 【メイクなしでもクレンジングはすべき?】美容専門家がメイクをしていない日もクレンジングを使う理由