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量・塗りむら・塗り直しのタイミング。

日焼け止めを塗るときに最初に決めるのは量です。SPFやPAの数値は、肌1cm²あたり2mgという決まった量を塗った条件で測定されています(SPF・PA)。顔全体なら、クリームタイプで真珠粒2個分程度、または500円玉大が目安です。測定条件の量に顔の面積のおおよその目安を掛けると、顔全体でおよそ0.7gになります(友利新公式チャンネル)。顔の大きさには個人差があるため、0.7gは数字どおりに守る値ではなく、表示どおりの効果にはそれなりの量が要るという目安として扱います。

実際に塗る量は、測定時の量より少なくなりがちです。ある試験では、被験者がふだんどおり塗った量の中央値は1cm²あたり1.33mgで、この量でSPF30相当を得るにはSPF47.5ほどの製品が要ると換算されました。伸びの良いテクスチャーほど薄く塗りやすいので、目安量を一度計量して感覚をつかんでおくと、日々の量が安定します。色のついたクリームで0.7gを手の甲に出すと、ふだんの感覚よりかなり多い量に見えます。

塗りむらを減らすには、厚みを持たせてムラなく伸ばすことが基本です。二の腕や首など体の部位にも、面積に応じてやや多めに塗ります。耳、首の後ろ、髪の分け目、足の甲、まぶたは塗り忘れやすい部位なので、顔と体を塗り終えたあとに順に確かめます。

塗った日焼け止めは、汗やタオル・衣類とのこすれで少しずつ落ち、時間とともに紫外線を防ぐ膜が均一でなくなります。屋外で長く過ごす日は2〜3時間おきを目安に塗り直し、水泳のあとや大量に汗をかいたあとは時間にかかわらずすぐに塗り直します。塗り直しは上から重ねるだけでよく、洗い流してから塗り直す必要はありません。洗い流すと、前に塗った分の防御まで失われます。汗を拭いたあとは、拭いた分の日焼け止めも一緒に取れています。額や鼻まわり、目もとの周辺は皮脂や汗で早く取れやすい場所なので、重点的に重ねます。少ない量で塗りがちな実際の使い方を補う案として、紫外線に当たる前に塗り、1時間以内に一度塗り直す方法も論文で提案されています。

メイクをした日も、全部を落としてから塗り直す必要はありません。乳液タイプの日焼け止めをパフ・スポンジに少量取り、崩れやすい部分に押さえるように重ねると、崩れたメイクを整えながら日焼け止めを足せます。こすると、かえってメイクが崩れやすくなります。日焼け止め成分入りのパウダーは外出先で手軽に重ねられますが、パウダーだけで一日分をまかなうのは難しく、朝に液状やクリーム状の日焼け止めを塗ったうえで、崩れた部分を補う使い方が向きます(友利新公式チャンネル)。

パフ・スポンジ写真: Evi Michailidou / CC BY-SA 3.0

出典

  1. 論文・英語 Petersen B ほか(2013) Application of sunscreen − theory and reality
  2. 論文・英語 Fujiwara R ほか(2021) The effect of on-site application density on the UV protection efficacy of sunscreens
  3. 資料・英語 The Skin Cancer Foundation How Much Sunscreen Is Enough?
  4. 動画 友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医) 紫外線を完全ブロックするための日焼け止めの塗り方(前編) / How to apply sunscreen to completely block UV rays (Part 1)
  5. 論文・英語 Raymond-Lezman JR ほか(2024) Sunscreen Safety and Efficacy for the Prevention of Cutaneous Neoplasm
  6. 公的機関・英語 米国皮膚科学会(AAD) How to apply sunscreen
  7. 動画・英語 Dr Dray(皮膚科医) How much sunscreen & how often?
  8. 動画 友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医) 【皮膚科医が教える】日焼け止めの正しい塗り直し方