サンチュ
葉物
向き: よく育つ
外側の葉をかき取れば、一株から何度も採れます。結球しないので床の入れ替えが少なく、収穫のたびに新しい葉が出る点が小さな系に向きます。
この系で育つか
非結球のリーフ型なので、FAO 589 が書く株ごと抜かずに葉を1枚ずつ摘む収穫ができます。床を空けないまま採り続けられるぶん、収穫のたびに苗を用意しなくて済みます。養分の要求はリーフレタスと同じ低い帯で、メディアベッドには直まきもできます。数株あれば少しずつ長く採れ、加温しない系でも回るのでメダカのような魚と組めます。
必要な養分
硝酸態窒素(NO₃-N)が主で、系が動いていれば足ります。先に足りなくなるのはカルシウム(Ca)で、レタスの仲間では葉先の枯れとして出ます。かき取りを続ける株は、次の葉を出し続けるぶん養分が切れ目なく要るので、一度に採る枚数を欲張らず、外側の数枚にとどめておきます。採りすぎた株は、次の葉が薄くなって戻ります。
出やすい不調
内側の若い葉の先が茶色く枯れるのは、カルシウムが新しい葉まで届いていない形です。蒸散が止まると、水にあっても吸えません。囲いの中で湿度が上がっているときほど出るので、まず風を通します。水温が上がったまま下がらないと、欠乏より先にとう立ちと苦みのほうが来ます。どちらも養分ではなく、置き場所と季節の側の話です。
収穫までの目安
日本種苗協会はレタス類の発芽適温を15〜20℃、25℃以上では休眠に入って発芽が落ちるとしています。生育適温は18〜23℃。FAO 589 のレタスは定植から24〜32日で、サンチュはそのころから外葉を随時かき取ります。夏は苗づくりのほうが先につまずくので、涼しい場所で芽を出させます。
解説動画: 長~く長~く収穫が続くサンチュ/Horti
苗を傷めず外す: 動画はまず、連結ポットの苗を傷めずに外すところから始めます。作業の前に水をやって土を濡らしておくのが要点で、乾いていると土が崩れて根がちぎれる。竹串やピンセットを土とポットの間に斜めに差し入れ、そのまま持ち上げると根も葉も折らずに取り出せると実演し、外したらすぐ植えるよう言います。
株間と根の深さ: サンチュは丸くならない、結球しないレタスの仲間だと紹介します。株間は15〜20cmで、プランターが狭ければ千鳥に植えて間隔を稼ぐ。根がよく張る範囲は深さ15cmほどなので深い鉢は要らず、根が細いぶん空気を好むため、葉の枚数が少ないうちは水を控えめにすると述べます。植え付けたら水をやって、そこで終わりです。
外葉からかき取る: 植え付けから1か月で、外側の葉を手でかき取る収穫が始まります。動画は中心の若い葉を10枚から15枚は残すよう念を押します。残さないと光合成が続かないからで、かき取るほど株は上へ伸びて収穫が続く。どこまで採ってよいか不安になる人が多い、と前置きしたうえでの数字です。
葉先が焦げる: 葉先が焦げたように傷んだ株も映ります。収穫のあと水が葉に残ったまま急に気温が上がると出ると説明し、涼しい場所や、午前中しか日の当たらない明るい日陰へ移すよう勧めます。この本が内側の若い葉の先が茶色く枯れるとして扱う姿と重なり、どちらも置き場所と季節の側から見ています。
追肥は採った後: 終わりは追肥です。肥料は収穫の前ではなく、採ったあとに施すと述べ、前に施すと味が変わるからだと言います。そうすると新芽が増えてまた長く続き、中心からとうが立つまで採れると結びます。採るたびに次の葉を出させる作りなので、硝酸態窒素(NO₃-N)が切れない水と組む作物です。