葉ネギ
葉物
向き: よく育つ
根元を残して刈れば、同じ株から何度も伸びてきます。多年生で養分の要求も低いため、床の隅を長く任せる役に向きます。
この系で育つか
多年生なので、根元を残して刈れば同じ株から伸び直します。日本種苗協会は土壌酸度の適応をpH5.7〜7.4、最適を6.5前後としていて、系を6〜7に置く帯とそのまま重なります。生育適温は15〜20℃前後ながら耐寒性も耐暑性も強く、床の隅を長く任せられます。ドジョウのように加温せず通年で置ける魚とも合います。
必要な養分
窒素が主で、硝酸態窒素(NO₃-N)が回っていれば足ります。要求そのものが低いため、リーフレタスの余りでも持ちます。むしろ効くのは根の周りの空気で、日本種苗協会も、通気の悪い土は向かないとしています(→根が使う酸素)。隅ほど水が動かないので、置き場所を先に見ます。養分より、水が回っているかどうかで決まります。
出やすい不調
水が動かない隅では、根のほうから先に傷みます。根が茶色くぬめるときは、養分ではなく流れと溶存酸素(DO)を見ます。葉鞘が5〜7mmになった株が10℃以下に30日以上あうと花芽ができ、春にとうが立ちます。とう立ちした株は硬くなるので、その前に刈っておきます。刈る高さを一定にすると、次の伸びもそろいます。
収穫までの目安
日本種苗協会は発芽適温15〜20℃、生育適温15〜20℃前後としています。作型は月単位で、秋冬どりなら春にまいて冬に採ります。葉を使う型では若いうちから刈り始められ、刈るたびに伸びるので、一度植えれば収穫は長く続きます。植え直しの回数が減るぶん、床が乱れません。数株を残しておけば、切らしたときの控えにもなります。
解説動画: 【室内・室外比較】ペットボトルで小ネギを簡単に水耕栽培する方法/みかんぼーや1987家庭菜園
まく時期と光: 動画は発芽と生育の適温を15〜25℃とし、春まきか秋まきをすすめます。寒さのほうに強いので秋から始めるほうが育ちがよく、30℃を超えると生育が落ちるため夏は直射を避ける。半陰性の植物なので1日4時間以上の直射があれば育ち、東か南の窓辺で十分だとしています。発芽までは覆いをして暗くしておきます。
容器と液肥の管理: 容器はペットボトルにプラグトレーを載せたもので、ロックウールを詰めて1穴に10粒ほどまきます。水はトレーの底が軽く触れる程度にとどめ、多いと発芽不良になる。発芽して伸び始めたら液体肥料に替え、週に1回の全交換、減った分は水を足すだけでよい。藻が出ないようアルミで遮光しています。
刈って再生させる: 種まきから63日目で最初の収穫です。株元を10cmほど残して刈ると、そこからまた伸びてきて、収穫の間隔はおよそ1か月で回りました。10か月の記録では室内が8回で約900g、屋外が5回で約650g。刈るたびに戻る株として、窓辺の小さな容器を長く任せられることを、回数と重さで見せています。
株数と根の詰まり: 細いまま太らない理由として、1か所に20株ほども立っていたことを挙げ、10株ほどへ間引くと茎が太くなりました。後半は根が回りきって根詰まりと根腐れを起こし、成長が止まります。根が茶色くぬめる側に来たら、株分けして広い容器へ移すか、液肥を薄めるか水だけに戻す、と手当てを示します。
ネギ坊主が出る: 屋外の株は、寒さに当たったあと暖かくなると花芽(ネギ坊主)ができ、花に養分が回って伸びが鈍りました。寒さに当たると甘みが出て、花芽の時期には辛みの成分が増えるとも言います。刈るたびに戻ってくる株ではあるけれど、止まる季節が先にあることを知っておく、という終わり方になっています。