チンゲンサイ
葉物
向き: よく育つ
養分の要求が低く、葉物の中でも早く形になります。低温にあたった株は暖かくなると一気にとう立ちするので、春先は早めに採る判断が要ります。
この系で育つか
FAO 589 は養分要求の低い葉物として、レタスやチャード、クレソンと並べてパクチョイを挙げています。日本種苗協会は生育適温を15〜25℃前後、適応の幅は広いとしていて、立ち上げの途中で硝酸がまだ薄くても形になる側です。メディアベッドでも浮き床でも扱え、ブラウントラウトのように18℃前後まで回せる魚とも時期が重なります。
必要な養分
窒素が主で、硝酸態窒素(NO₃-N)が出はじめていれば入れられます。日本種苗協会は土壌酸度の適応をpH5.5〜6.5としていて、魚と硝化菌に合わせて系を6〜7に置くと、その上端を越えます。pHが7に近いほど鉄(Fe)は沈んで効きにくくなるので、葉の色が抜けたらまずpHを疑います。
出やすい不調
低温にあたった株が、暖かくなってからとう立ちします。日本種苗協会は早生で4℃に30日以上、晩生で4℃に60日以上とみています。春先の床では、この順で一斉に来ます。夏まきは高温で品質が落ちやすく、水温が上がったまま下がらないまま日が続くと、株もとが締まらずに間延びします。間延びした株は、そこから先は太りません。
収穫までの目安
日本種苗協会は発芽適温15〜20℃(最低1〜5℃、上限35℃)としています。晩夏から初秋にまいて年内に採る秋まきが、生育適温の下に置ける最も作りやすい作型です。収穫までの日数は季節と品種で大きく動くため、一律の目安は置けません。床を空ける予定は、株の姿を見ながら決めます。日数ではなく、株もとの太りかたで採ります。
解説動画: 【最小にして最大】水耕栽培で簡単!チンゲンサイはペットボトルでもこんなに大きく育つ!種まきから収穫まで解説!/みかんぼーや1987家庭菜園
涼しいが幅は広い: 動画はチンゲンサイの発芽適温を20〜25℃、生育適温を15〜20℃と置き、涼しい気候を好むと言います。ただし幅は広く、育ちは落ちながらも5〜35℃までは耐える。関東でまくなら春と秋があり、春まきはとう立ちしやすいうえ虫の時期とも重なるので、秋のほうを勧めています。
好光性の種と徒長: 種まきは真冬の2月。チンゲンサイは好光性種子なので、覆うのはうっすらでよいと言い、日中20℃以上あるリビングに置くと3日で芽が出て、ほとんどの種が発芽しました。外が寒い時期は室内である程度まで育ててから出せばよいとし、日当たりの良い窓際なら徒長のリスクが減るので、まず家の日当たりを見てよい場所を探すよう勧めます。
濃さと吸う量: 肥料は発芽したあとならいつ切り替えてもよいとし、規定の1000倍に薄めた液の濃さをEC1490と示します。葉が大きくなると水をよく吸い、1日に200〜300mLほどを足していた。カップの底に触れるかどうかの水位を保つ、という見かたです(→EC(電気伝導度))。
明るさを測る: 動画は窓辺と屋外の明るさを実際に測ります。窓際で6万ルクスほど、チンゲンサイの光飽和点は8万5千ルクスと高い。屋外の直射は16万ルクス、防虫ネットの中でも8万ルクスありました。3月に外へ出すと日の当たる時間も3時間ほど増え、窓辺より外のほうが光合成に使える光は多いと述べます。
培地の深さ比べ: 裏の実験として、培地の深さを3cm・5cm・8cmの3つに分け、同じ日にまいて同じ場所で育てています。54日目の収穫は8cmが120g、5cmが86g、3cmが90g。動画は日当たりの有利もあったと断ったうえで、根を張る場所が広いほうがよく育ったと見て、ただし多いと株が倒れるので5〜8cmを目安に置きます(→培地)。