リーフレタス

葉物

向き: よく育つ

魚が出す養分だけで最後まで育ちます。植えてから3〜4週で採れて、立ち上げ途中の薄い水でも形になる、この系で最初に選ばれてきた作物です。

この系で育つか

養分の要求が低く、硝酸がまだ薄い立ち上げ途中の水でも形になります。FAO 589 は葉物を床1m²あたり1日40〜50gの給餌で釣り合う側に置き、DWC(浮き床の水耕)でも培地でも同じように扱えるとしています。魚の数を増やさずに済むぶん水質の振れが小さく、無加温のキンギョとも組めます。Love ら 2014 の実践者調査では、直近1年にサラダ用の葉物を育てた人が回答者の64%を占めていました。

必要な養分

主に要るのは硝酸態窒素(NO₃-N)で、餌が魚を通り、硝化を経て水に出てきたものです。この道筋で足りるかぎり、外から入れるものはありません。先に足りなくなるのはカルシウム(Ca)のほうで、FAO 589 は夏どりについて、水の中のカルシウムが高いほど葉先の枯れが出にくいと書いています。pHを戻す材を石灰側にすると、緩衝と一緒に補えます。

出やすい不調

内側の若い葉の先が茶色く枯れるのがカルシウム欠乏の出かたです。カルシウムは株の中を動かないため、症状は古い葉ではなく新しい葉から出ます。湿度が高くて蒸散が止まっているときは、水の中にあっても株が吸い上げられません。風を通すほうが先です。pHが7を超えると鉄も沈み、新芽だけが黄色く、葉脈が緑に残るほうが重なります。

収穫までの目安

FAO 589 は定植から24〜32日、育苗は本葉が2〜3枚そろう3週間としています。気温は15〜22℃が目安で、24℃を超えるととう立ちが始まり、水温が26℃を超えると葉が苦くなると書かれています。株間は18〜30cm、1m²に20〜25株。夏は品種を晩抽性のものに替え、日よけを掛けます。

解説動画: 【サニーレタス大量収穫】アイス容器とペットボトルで初心者でも簡単に水耕栽培する方法!種まきから収穫まで!/みかんぼーや1987家庭菜園

容器と種まき: 動画は、ふた付きの容器に穴を開け、切り込みを入れたスポンジに種をはさむだけの水耕から始めます。扱うのは日に当たると赤くなる系統で、レタスの仲間だと断ります。発芽適温は15〜20℃、25℃を超えると芽が出そろわないので春か秋にまくと述べます。種は光がないと芽を出さないので、深く覆わずティッシュで湿りだけ保ちます。

薄い液肥で足りる: 芽が出てしばらくしてから液体肥料を薄めて入れ、濃さをEC(電気伝導度)で確かめます。動画の実測は1448で、葉物は1000〜1500ほどで育つのだから肥料はそこまで要らないと述べます。容器にもともと色が付いていて光を通さないため、外から巻いて遮光する手当ては省き、そのぶん手数を減らしています。

根と酸素のこと: 根も呼吸していて、水が動かないと酸素切れで根が傷みますと動画は言います。暖かい時期ほど水に酸素が溶けにくいと述べ、魚を飼うときのエアストーンを水耕の容器に入れました。強い流れを作れないときでも無いよりはよい、というお守りのような入れ方だと断ります。根が白いのは調子のよい印で、濁ってきたら水を替えて軽く洗うと説明します。

置き場所で変わる: 同じ種を窓辺と屋外で育て、育ち上がった株を並べて比べます。屋外は紫外線を受けてアントシアニンを作るため色が濃く、葉が硬くて渋みが出た。窓辺のほうは色が淡く、歯ざわりが柔らかかったと述べます。同じ品種でも別物に見えるほど分かれたわけで、室内の窓の光でも形になるぶん、置き場所を選べる作物だと分かります。

かき取って続ける: 収穫は大きい葉を根元で切り、株そのものは残す採り方です。液肥を足して光に当てれば1週間ほどで新しい葉が出てきて、1回目22g、3回目28gと採れる重さが増えました。ただし暖かくなると蕾を付け始め、そこから味が落ちるので区切りだと結びます。温度の振れない室内なら、その先も続けられると述べます。