水菜
葉物
向き: よく育つ
大株にせず、小さいうちに採るほうがこの系に合います。株を大きく育てると床の面積を長く占めるため、密に植えて早めに抜く形が回りやすくなります。
この系で育つか
株の大きさを選べるのが利点です。日本種苗協会の秋まきは1株2〜3kgの大株どりで、晩夏にまいて初霜のあとに採るまで床を数か月ふさぎます。小さいうちに抜けば、同じ面積を何度も回せます。低い水温でも葉数が増えるので、ヤマメ・アマゴのように15℃前後で回す系とも噛み合います。床の面積は餌の量と釣り合う資源で、魚を増やせない系ほど先に埋まります(→魚と野菜のつり合いは餌の量で決まる?)。
必要な養分
小松菜と同じく窒素中心で、硝酸態窒素(NO₃-N)がたまっていれば足ります。日本種苗協会は生育できる温度を5〜35℃と幅広く置いていて、魚に合わせた水温のほうへ寄せやすい作物です。密に植えるほど1株の取り分は減るので、株数を増やしたぶんだけ、餌の量と葉色の変化を一緒に見ていきます。
出やすい不調
発芽直後から5〜7℃に20日以上あたると花芽ができ、暖かくなってから一気にとう立ちします。密に植えると株もとに水が滞り、風が抜けずに蒸れて、根が茶色くぬめるほうへ進みます。小株どりに切り替えると、どちらも起きる前に抜き終えられるので、季節の変わり目ほど採る大きさを下げておきます。
収穫までの目安
日本種苗協会は発芽適温15〜35℃、生育適温20〜25℃としています。大株どりは晩夏にまいて初霜以降に採る作型で、床を数か月ふさぎます。小株どりはこれよりずっと短く済みますが、日数は季節と品種で動くため、決まった目安は置けません。採る大きさを決めてから逆算します。抜く日を決めておくほうが、床の予定が崩れません。
解説動画: ペットボトルで何度も収穫♪【ミズナ水耕栽培】種まき~収穫~撤収・現在の様子まで/そらのかおり
まき時と温度: 動画は水菜の種まき時期を2月下旬から11月まで、生育できる温度を5〜30℃と紹介し、-5℃ほどの寒さまで耐えるとしています。鍋に入れるものという印象から冬も育つだろうと思って夏の終わりに始めたが、暑すぎても成長は止まるので、始めるなら春か秋だろうと述べる。早ければ25日あたりから採れるとも言い添えます。
うっすらかぶせる: 1Lのペットボトルを切り、お茶パックにバーミキュライトを入れて種をまきます。水菜は好光性種子なので、覆うのは種が隠れる程度。5日で芽がそろい、混みすぎた分は間引いています。容器は本数が少なければアルミシートを巻いて遮光するとよいとし、今回は6本がちょうど収まる箱にまとめて入れました。
根は浸けきらない: 液を入れる高さについて、動画は根の4分の1から半分ほどが浸かっていればよいと言います。入れすぎには注意が要るとも言い、肥料は減ったぶんを継ぎ足すだけで、全部を替えてはいません。途中でペットボトルの側面に穴を開け、下の液へ直に足せるようにしました(→根が使う酸素)。
株元を残して採る: 30日で1回目の収穫です。株元と内側の小さい葉を残して切り取ると、1週間ほどでまた葉が立ち上がり、10日後には2度目がざるいっぱい採れました。切ったあとも根は白くて元気だったので、そのまま栽培を続けている。株ごと抜いてしまわず、同じ株から繰り返し採る形で回すのが利点だと述べます。
寒くなると間が空く: 気温が下がると同じようには戻りません。11月下旬にさしかかると勢いは落ち、3度目の収穫は2度目の2倍の20日後。その2か月後には成長が止まって葉が硬くなりました。世話が遠のいて水切れを起こし、ここで撤収します。容器には藻が出ていたので洗い直せたのはよかったと述べ、2月末にまき直します(→水が緑色になる)。