ケール
葉物
向き: よく育つ
レタスより多くの養分を欲しがる、葉物と果菜のあいだにいる作物です。葉の色は真っ先に鉄の不足を映すので、pHと合わせて見ます。
この系で育つか
FAO 589 はケールを、カリフラワーやブロッコリー、キャベツと同じ中程度の養分要求に置いています。低要求のレタスやチャードとは別の側で、立ち上げ直後よりも、数か月動かして硝酸がたまった系のほうが向きます。それでも果菜ほどは要らないため、魚を増やさずに済む範囲で置けます。低い水温で葉が締まるので、イワナのような冷水の系でも姿を保ちます。
必要な養分
窒素に加えて鉄(Fe)が効いてきます。鉄はpHが7を超えると沈むため、FAO 589 はキレート鉄で2mg/L前後、NMSU の普及資料は3週おきに2mg/Lを挙げています。カリウムとカルシウムは餌に多くない養分で、pHを戻す材の選び方でそのまま入ってきます。どちらを使うかで、入る側が変わります。
出やすい不調
新芽だけが黄色く、葉脈が緑に残るのが鉄欠乏の形です。鉄は株の中を動かないので、古い葉ではなく新しい葉から出ます。ここを取り違えると、足す養分が変わってしまいます。pHが高いまま動かないときは、鉄を足すより先にpHのほうを見ないと、足した鉄もそのまま沈みます。下の葉から黄ばむときは、鉄ではなく別の養分を見ます。
収穫までの目安
まいてから採れるまでふつう3〜4か月かかります。若い葉が30〜40cmになって緑が濃くなったら、外葉から順に掻き取ります。収穫はそこから2〜3か月続きます。寒さに強く、温暖な土地なら通年で作れるぶん、床を長くふさぐ株として、はじめに置き場所を決めておきます。外葉を採り続けるかぎり、株はそのまま残ります。
解説動画: ケールの育て方・追肥と収穫の時期は?野菜の王様【Superfood kale】21/10/28/塚原農園
まいてから展開まで: 動画は8月11日に種をまき、1か月ほどで植え付けた株を映します。植え付けから40〜50日たつと葉が大きく展開し、上から見て大きな葉が10枚ほど並びます。中心には次の小さな葉が控えていて、ここからが採り始めだと述べます。種から採り始めまでの日数を、実際の日付で追える回です。
古い下葉を外す: 採る前にすることとして、最初に出て色があせ、老化した下葉を取り除くことを挙げます。ここまで大きくするのに要った葉ではあるものの、残しておくと病気のもとになるからです。切るときはハサミを使い、株にダメージを与えない。掻き取る前に古い葉を外す、という順番を先に置いています。
開いた葉から採る: 葉が10枚以上になったら外側から掻き取る。内側にくっと巻いている葉はまだで、全体が開いてきたころが採りどきだとしています。小さい葉を10枚ほどは残すのは、そのあと何度も掻き取るために、光合成をさせておく葉が要るからだと理由まで置きます。大きい葉ほど待たせる回です。
肥料は根の先へ: 収穫のあとに追肥をします。置く場所は株元ではなく、葉が横に広がった先の下、株元から30cmほど離れたところ。そこまで根が伸びていて、吸うのはその先だからです。葉に肥料が乗ると、その部分が焼けるので下へ薄くまき、深く混ぜずに表面へなじませる。根がどこにいるかで置き場所が決まる話です。
秋のほうが作りやすい: 春にも作れるものの、梅雨に黒腐病やべと病が出やすいため、秋から冬の作型のほうが作りやすいとしています。冬を越すのは難しく、霜に当たると葉の色が紫がかってくる。外葉を採り続けるかぎり株は残るので、床を長くふさぐ前提で置き場所を決めることになります。プランターなら幅60cmに2株が目安だとも言い添えます。