小松菜

葉物

向き: よく育つ

まいて20日台で採れることもある、回転の速い葉物です。ただし秋冬まきでは80〜90日かかり、同じ作物でも季節でまるきり日数が変わります。

この系で育つか

日本種苗協会の栽培資料では生育適温18〜20℃前後、5℃以下と35℃以上で生育が抑えられるとされ、冬の側にかなり寄れる葉物です。土壌酸度の適応はpH5.2〜6.8で、魚と硝化菌に合わせてpHを6〜7に置く運びとほぼ重なります。ニジマスのように水を暖めない魚を飼う季節でも、床の側が止まりません。

必要な養分

主に要るのは窒素で、硝酸態窒素(NO₃-N)がたまっていれば足ります。葉物は果菜よりカリウムとリンの要求が低いぶん、FAO 589 が挙げる鉄・カリウム・カルシウムの不足も表に出にくい側です。それでも系が若いうちは硝酸そのものが薄いので、量より先に、水がもう硝化まで回りきっているかを確かめます。

出やすい不調

アブラナ科なのでアオムシとアブラムシがつきます。魚がいる水に薬は流せないため、手は防虫ネットで覆うことと、見つけたら取り除くところまでです(→魚がいると殺虫剤は使えない?)。夏まきは徒長しやすく、水温が上がったまま下がらない日が続くと、株が薄く軟らかくなって葉の縁が波打ちます。卵は葉裏に付くので、めくって見ます。

収穫までの目安

日本種苗協会は発芽適温20〜25℃(最低4〜8℃、上限40℃)としています。収穫までの日数は季節で大きく動き、家庭菜園の手引きでは夏まきで20日台、秋冬まきで80〜90日とされます。同じ床でも冬は三か月ふさがると見ておきます。発芽直後から5〜7℃に20日以上あたると花芽ができるため、春まきはとう立ちの側を見ます。

解説動画: ペットボトルに小松菜の切れ端(根元)を植えたら100枚以上収穫出来た / How to harvest a lot leafy greens from vegetable scraps./のりんご

切れ端から根を出す: 動画は根元を5cmほど残して切った小松菜を、水に浸けるところから始めます。根元は毎日水で洗い流し、水も入れ替え、枯れた茎は取り除く。3日で葉が伸び始め、根が出てきたところで、ペットボトルを切った容器へ移します。買ってきた株の切れ端が、そのまま次の栽培の始まりになる進め方です。

培地を4通り比べる: お茶パック・ハイドロボール・バーミキュライト・スポンジの4通りを並べて比べます。ハイドロボールは水を吸い上げず、水位を上げないとしおれました。バーミキュライトとお茶パックは根がボトルの口の上で絡み、スポンジは根が絡まず下へ広がる。この容器ではスポンジがよい、と結論します。

液肥の濃さを測る: 根が出たら液体肥料に替えます。希釈は1000倍(水4Lに4g)で、このときECは1150µS/cm。1か月で入れ替えたときは1329µS/cmでしたが、育てている途中の液は1620µS/cmまで濃くなっていました。葉が硬いので濃度を半分にし、およそ700µS/cmへ下げています。EC(電気伝導度)を数字で追う回です。

藻と遮光と水温: 液体肥料は光が当たると藻が出ます。きちんと遮光したボトルには藻が出ていないと並べて見せ、出てしまったボトルは中も根もよく洗ってから新しい液に替えました。水位の目印を付けておいて、そこまで注ぎ足す。置き場所の窓際は10〜12℃まで下がって結露も出るため、寒さのほうにも手を打っています。

何枚採れたか: 収穫は4株で38枚、2週間後に32枚、3週間後に30枚と続きました。葉は硬く、液肥を薄めても硬さは変わらなかったと、うまくいかなかったところも残しています。えぐみは水に浸けて抜き、硬さは茹で時間で調整すると言い添える。切れ端ひとつから2〜3週間おきに掻き取れるという記録です。